鈴木一生先生と武井航平先生の学位審査合格を祝し、クリスマス会を兼ねた祝賀会を医局で開催いたしました。
年末に立て続けに行われた学位審査会において、両先生はそれぞれが取り組んでこられた研究の集大成を見事に発表され、審査員から高い評価を得て、無事合格されました。

鈴木一生先生の研究について

鈴木先生の研究は、男性不妊症の解明に光を当てる画期的なものです。精子が卵子と出会うためには、「ハイパーアクチベーション」と呼ばれる、非常に活発な運動状態になる必要があります。今回の研究では、必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」が、精子自身の中で神経伝達物質の「セロトニン」に変換され、このハイパーアクチベーションを引き起こす重要な鍵であることを世界で初めて明らかにしました。この発見は、精子の運動能力を高める新たな治療法の開発につながる可能性を秘めています。

武井航平先生の研究について

武井先生は、進行した腎臓がんの治療で中心的な役割を担う「免疫チェックポイント阻害薬」の効果と、患者様の体格との関係を調査しました。特に、筋肉量が少ない状態である「サルコペニア」に着目した研究です。その結果、サルコペニアのある患者様では、免疫療法の効果が低減する傾向があることを突き止めました。筋肉は免疫機能を活性化させる物質を放出することが知られており、本研究は、がん治療において筋肉量を維持することの重要性を示唆するものです。今後は、栄養指導や運動療法などを組み合わせることで、治療成績を向上させられる可能性があります。

 

医局はクリスマスムード一色となり、和やかな雰囲気の中、学位を取得されたお二人の輝かしい功績を称えました。
釜井教授をはじめ医局員一同から、温かい祝福の言葉が贈られました。長年の研究努力が実を結んだ瞬間を、医局員全員で分かち合えたことは、私たちにとっても大きな喜びです。
鈴木先生、武井先生、この度の学位取得、誠におめでとうございます。博士として、そして泌尿器科医としての、お二人の今後のさらなる飛躍を心より祈念しております。