6月27日(金)、獨協医科大学泌尿器科主催による「壬生泌尿器フォーラム2025」をハイブリッド形式で開催いたしました。本フォーラムは、泌尿器科に興味を持つ研修医の先生方を対象として、当科の魅力をお伝えし、泌尿器科医としてのキャリア形成を支援することを目的とした研究会です。
開催概要と参加状況
座長は当科の木島敏樹講師が務め、前半では学外派遣先で活躍中の若手医師による経験発表、後半では木島講師による泌尿器科の魅力についての講演を行いました。
今年のフォーラムには8名の研修医の先生方にご参加いただきました。本フォーラムは毎年参加者数が増加傾向にあり、泌尿器科という専門分野への関心の高まりを実感しております。
プログラム内容
Session 1:学外派遣先での経験報告
前半のセッションでは、当科から学外の医療機関に派遣され、現在活躍中の3名の若手医師による発表を行いました。
神戸市立医療センター中央市民病院の藤田素輝先生からは、関西地区の基幹病院での救急医療や高度な手術症例を通じて得られた貴重な経験についてご発表いただきました。
友愛記念病院の窪田晴香先生からは、地域医療への取り組みや患者さんとの密接な関わりを通じて学んだことについてお話しいただきました。
埼玉県立がんセンターの後藤慶大先生からは、がん専門病院での高度な治療や多職種連携による包括的ながん治療についてご発表いただきました。
これらの発表を通じて、参加者の先生方には泌尿器科医としての多様なキャリアパスや、それぞれの医療機関での特色ある研修内容について理解を深めていただくことができました。
Session 2:泌尿器科医になることの魅力
後半のセッションでは、木島敏樹講師による「進行前立腺癌の最新の話題」と題した講演を行いました。この講演では、最新の医学的知見を紹介するとともに、泌尿器科が扱う疾患の多様性、当科で積極的に行っているロボット手術や腹腔鏡下手術などの最新医療技術、そしてチーム医療と教育の重要性について説明し、泌尿器科医として働くことの魅力と意義をお伝えいたしました。
情報交換会と今後への期待
フォーラム終了後には情報交換会を開催し、参加者の先生方と当科スタッフとの間で活発な意見交換が行われました。参加された研修医の先生方からは、「実際の派遣先での経験を聞くことができて参考になった」「泌尿器科の幅広い領域について理解が深まった」「獨協医科大学泌尿器科の雰囲気がよく伝わった」といった感想をいただきました。
私たちは、今回参加された8名の研修医の先生方の中から、将来の泌尿器科医が誕生することを心から期待しております。泌尿器科は、高い専門性と幅広い知識が求められる分野ですが、同時に患者さんの生活の質の向上に直接貢献できる、非常にやりがいのある診療科です。
おわりに
獨協医科大学泌尿器科では、優秀な若手医師の育成と泌尿器科医療の発展を目指し、様々な教育活動に取り組んでおります。壬生泌尿器フォーラムは、その取り組みの一環として、今後も継続して開催してまいります。
泌尿器科に興味をお持ちの研修医の先生方は、ぜひお気軽に当科までお問い合わせください。私たちは、皆様の医師としての成長を全力でサポートし、共に泌尿器科医療の未来を築いていきたいと考えております。
今回のフォーラムにご参加いただいた研修医の先生方、ご発表いただいた若手医師の皆様、そして開催にご協力いただいたすべての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
本フォーラムの開催にあたり、アステラス製薬株式会社様には多大なるご支援をいただきました。同社のサポートにより、充実した内容のプログラムを実施することができ、また参加者の先生方に快適な環境で学習していただくことができました。医学教育の発展と若手医師の育成に対する深いご理解とご協力に心より感謝申し上げます。