診療に対する基本方針

 良質な医療は、医療水準、安全性、患者様の満足度の三本柱よりなり、病院勤務者全員の自覚と協力なしには、それを提供することは不可能です。高い水準の医療は教育と研究の上に成り立つものです。最新の知識や技術・設備の提供だけではなく、ガイドラインやEBM(臨床効果が認められた治療)に基づく医療を行い、泌尿器科医師および看護師、事務職一丸となって、個々の患者様の信頼を得られる、且つ、個々の患者様に適した医療を提供していきたいと考えています。

 

臨床研究への取り組み

 特定機能病院およびがん治療拠点病院として、豊富な専門的知識と技能を有した医師による低侵襲手術、先進的医療、がんの集学的治療を積極的に行っています。また、オーダーメード治療(個々の患者様の病状・病態に適合させた治療)の開発のために、院内の倫理委員会や治験委員会の承諾を得て、当泌尿器科独自の臨床研究に取り組むとともに、他施設との共同臨床研究にも積極的に参画しています。

 

診療の特徴

 外科的治療においては低侵襲手術を積極的に施行しております。低侵襲手術の特徴は、「傷が小さいこと」と「カメラ(内視鏡)を用いた観察」の2点であり、当科では腹腔鏡下手術、腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創手術)、さらに最新のロボット支援手術(DaVinciシステム)の3つの低侵襲手術を施行しております。良性の副腎腫瘍、腎臓がん、腎盂尿管がん、後腹膜腫瘍等に対しては、積極的に腹腔鏡下手術や腹腔鏡下小切開手術を行っております。前立腺がん(前立腺全摘除)、腎臓がん(腎部分切除)、膀胱癌(膀胱全摘除)に対しては、ロボット支援手術を行っております。

 

 がん(特に進行がん)の集学的治療に対しては、病気そのものに対する手術・化学薬物・放射線治療に加え、全人的医療の見地から、緩和医療(痛みの軽減)や精神的医療(癌に対する精神的不安の軽減)や高額医療等の不安に対してのサポート体制を構築しており、各領域の専門の医師や看護師や薬剤師や事務職と連携をとりながら治療に当たっています。

 

 排尿障害(前立腺肥大症や尿失禁等)に対して、薬物療法と低侵襲手術を積極的に行っております。

 

 尿路結石に対して、体外衝撃波(ESWL)や内視鏡手術による低侵襲治療を積極的に行っております。

 

 小児泌尿器疾患に対しては、当院小児外科と連携を取りつつ治療を行っています。

 

 精索静脈瘤に対して、顕微鏡下精索静脈瘤結紮術を施行しております。