外来診療特定機能病院及びがん診療連携拠点病院として

 1)先進医療

 2)地域連携

 3)チーム医療

を積極的に推進しています。

 

外来診療

数多くの来院患者様に対応すべく、土曜日を除く毎日医師4人体制(4診療窓口)で診療しております。

 

専門外来(尿路結石の体外衝撃波治療、前立腺エコー外来、排泄機能外来、化学療法外来)も開いてより高度な診療を実施しております。

 

緊急を要する患者様に対しては、昼夜を問わず対応しております。

 

入院診療

入院患者様は30〜35人です。入院では外科(手術)的な疾患が多いため、各種医療機器を用いて患者様の状況に応じた手術を選択し治療を行っています。

 

主たる対象疾患は、腎癌、腎盂癌、尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣癌などの悪性腫瘍、副腎腫瘍を含む後腹膜腫瘍、前立腺肥大症、女性での尿失禁を含む排尿障害、尿路結石、尿路感染症などです。

 

低侵襲手術としては、早期がんおよび良性腫瘍(副腎腫瘍、腎腫瘍、腎盂尿管癌、前立腺癌)に対して、現在2/3以上の患者さんが腹腔鏡下手術(腹腔鏡下、後腹膜鏡下、LESS)や腹腔鏡下小切開手術(MIES)を受けられています。これらの腹腔鏡下手術および腹腔鏡下小切開手術では、手術翌日から飲水と歩行が可能となり、早期退院につながります。また、ロボット支援手術(ダ・ヴィンチ システム)を北関東の大学病院の中で最も早く導入しており、現在、早期前立腺癌に対して安全に運用しています。

 

がん(特に進行がん)の集学的治療に対しては、病気そのものに対する手術・化学薬物・放射線治療に加え、全人的医療の見地から、緩和医療(痛みの軽減)や精神的医療(癌に対する精神的不安の軽減)や高額医療等の不安に対してのサポート体制を構築しており、各領域の専門の医師や看護師や事務職と連携をとりながら治療に当たっています。また、かなり進行してしまっているがんに対しても、手術療法と化学薬物・放射線治療を組み合わせた集学的治療を可能な限り行っていますが、その背景としては、各領域での高度な知識と技能を有する外科系各科との緊密な連携があることが特徴です(下記、腎腫瘍の項目を参照)。さらに画像診断・放射線治療に関しては放射線科医と毎週定期的な合同カンファレンスを行っており、治療成績の向上に繋がっています。

 

排尿障害(前立腺肥大症や尿失禁等)に対しては、排泄機能センターを設置し、検査および治療を集学的に行うことで、薬物療法と低侵襲手術にて良好な治療成績を収めています。

 

尿路結石に対しては、体外衝撃波(ESWL; ほぼ外来治療)や内視鏡手術(fTUL, TUL assisted PNL)による低侵襲治療で良好な成績を収めています。