顕微鏡下精索静脈瘤結紮術

 

精索静脈瘤とは、精巣静脈内の血液が逆流することで精巣静脈が拡張する疾患です。
逆流した血液による精巣の温度上昇や酸化ストレスが精子に悪影響を及ぼすと考えら れており、精索静脈瘤を治療することにより、精子の質の改善が得られる可能性があります。
男性不妊症治療の一環として、または精索静脈瘤による痛み・違和感の改善を目的として、手術が施行されます。

 

手術では、逆流した血液が精巣へ流れないように、拡張した異常な精巣静脈を結紮・切断します。
精巣静脈の周囲には、精巣動脈、リンパ管、また精管が走行しています。これらを切断し てしまうと合併症につながるため、手術用顕微鏡で観察し、静脈のみを切断します。
顕微鏡下精索静脈瘤結紮術は。その他の方法(腹腔鏡手術、開腹手術、精索静脈塞栓術など)と比べて、手術成績が良好であり、現在最も推奨されている治療法です。
当科では現在、形成外科Drと共同にて本手術を施行しております。