武井航平先生の論文
Association between Immune Checkpoint Inhibitor Treatment Outcomes and Body Composition Factors in Metastatic Renal Cell Carcinoma Patients
がCancers誌に掲載されました。

 

進行性あるいは転移性腎臓がんの治療は、免疫療法(免疫チェックポイント阻害剤)が主体となっておりますが、その治療効果は患者毎に異なり、治療効果を予測するバイオマーカーも十分に知られておりません。
この論文では、以前からがん患者の悪い予後と関連することが知られていたサルコペニア(筋肉量の減少)が、腎臓がんにおける免疫療法の治療効果と関連することを示しました。
今後は、薬物療法のレジメン毎の比較、腎臓がん以外の疾患での検討、またサルコペニアが免疫療法治療効果に関わる詳細な機序の検討など、さらなる研究を進めて参ります。

 

本論文の完成にあたりご指導を賜りました釜井教授を始め医局の先生方、また今回のCancers誌のEditorを務められた都立駒込病院、腎泌尿器外科の古賀文隆先生に、心より感謝を申し上げます。