札幌医科大学医学部病理学第一講座教授の鳥越俊彦先生を宇都宮へお招きし、「基礎から考える腎癌の周術期治療」というタイトルでご講演を賜りました。
チェックポイント阻害剤の登場以来、泌尿器科のおいても免疫療法が抗癌薬物療法の主役となっておりますが、鳥越先生は病理学の視点から「がん免疫」を精力的にご研究されております。今回の講演では、まず先生が航空自衛隊の航空医官でいらっしゃった頃の貴重なエピソードをご紹介いただき、続いて腎癌におけるがん免疫の特徴について、さらに癌幹細胞を標的とした免疫療法の可能性まで、幅広くお話しを賜りました。
臨床の場で日々忙しく働く若手の医局員にとって、普段自分たちが患者さんへ処方している薬剤がどのように作用しているのかを改めて深く考える機会となり、大変貴重な機会となりました。
鳥越先生のますますのご活躍を祈念するとともに、鳥越先生の教室と当教室との共同研究を今後も積極的に継続していただきますよう御願い申し上げます。

(文責 医局長 木島敏樹)