治療について:女性

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不妊治療について紹介します。

検査の結果、もしも妊娠を妨げる原因が見つかれば、その治療を行います。それと同時に、妊娠に向けた治療を行います。
それぞれの検査の結果をふまえ、男性部門担当医と女性部門担当医が治療方針を検討し、今後の治療について患者様にご提案します。ご夫婦のご希望をうかがい、治療を進めていきます。
ここでは、当センターで行う治療内容について紹介します。

タイミング療法

排卵日を特定し、それに合わせて性交渉を持つようにタイミングを指導する方法です。一般不妊治療に該当します。

治療の流れ

① 超音波検査などで排卵日を予測し、医師が性交渉のタイミングを指導(※)
② 交渉後に来院し、排卵の有無を確認
③ 妊娠判定(月経予定日の1週間後程度が目安)
※ 排卵誘発剤を使用することもあります。

人工授精

~人工授精パンフレットのダウンロードはこちら~
精子を子宮腔内に注入する方法です。
できるだけ多くの運動精子を卵管内に到達させて、受精を目指すものです。一般不妊治療に該当します。
一般に卵子の受精能力は排卵後約24時間とされているため、排卵時期に実施することが重要です。また、原因不明不妊には、人工授精単独よりも排卵誘発と併用したほうが妊娠率は高いといわれています。

治療の流れ

① 精液を採取して、動きの悪いものや形状の悪いものを取り除く洗浄濃縮の処理をします。
② 専用のカテーテルを子宮内に入れて、洗浄した精子を子宮内に注入します。
③ 2~3日後に来院し、排卵の有無を確認します。
④ 妊娠判定(月経予定日の1週間後程度が目安)
人工授精イメージ

 
細長いカテーテルを使って、精子を子宮に注入します。
 
 
 

生殖補助医療(ART)

体外受精(conventional IVF)と顕微授精(ICSI)は、高度生殖医療(ART)と呼ばれています。
2014年には、日本で生まれた赤ちゃんの約21人に1人がARTによって誕生しています。

体外受精-胚移植(IVF-ET)

精子と卵子を体外に取り出して、同じ容器に入れて受精を待ちます。受精卵(胚)ができたら、必要に応じて数日間培養し、子宮に移植します(ET)。
胚を凍結保存して、翌周期以降に移植する場合もあります。

顕微授精(ICSI)

顕微鏡下に1つの精子を卵子に直接注入して受精を促す方法です。受精障害や重度の男性不妊の治療法です。
胚・精子の凍結について詳しくは、こちらをご覧ください。
 
~体外・顕微・胚移植パンフレットのダウンロードはこちら~
~ART料金のご案内パンフレットのダウンロードはこちら~
 
体外受精・顕微授精の流れ
体外受精・顕微授精の流れ図

そのほかの女性の治療

排卵誘発

クエン酸クロミフェン、シクロフェニル、レトロゾールといった薬を、通常、月経開始3日目から5日目より3-5日間内服していただきます。この薬によって卵胞が刺激されるので、排卵までに時間がかかる方や卵胞の育ちが悪い方にお勧めの方法になります。
また、複数個卵胞を発育させる可能性があり、妊娠の確率を高めます。逆に4個以上排卵しそうなときは、多胎妊娠の危険性を考慮して避妊していただきます。年齢やその周期ごとに効果は増減します。
クロミフェン、シクロフェニルは、薬の効果が長く残るため、複数回(通常、6周期から12周期以上)使用すると、子宮内膜が薄くなるなどの副作用があらわれます。こういった副作用は、薬の使用をやめるとすぐに改善します。

ゴナドトロピン療法(FSH低用量漸増療法)

下垂体機能障害(第2度無月経、第1度無月経の一部)、希発月経や無排卵期症、クロミフェンが効かなかった方が対象となる治療方法です。下垂体機能障害には、多嚢胞卵巣(PCO)症候群の方や体重減少性無月経といった疾患が含まれます。
低用量のゴナドトロピンという卵胞発育を刺激するホルモンを注射で投与し、卵胞を育て、排卵までもっていく方法です。近年では自己注射もあり、通院せずに治療を行うことができます。なお、4個以上の卵胞が排卵しそうな時には、多胎妊娠の危険性を考慮して治療をキャンセルしていただきます。

黄体補充療法

基礎体温の高温期が短いために月経周期が短い人や高温期の体温上昇が低い人は、黄体機能不全の可能性があります。着床をサポートする黄体機能が悪いと、着床した児がいるのに月経を起こしてしまったり、胎盤の発育が抑えられたりして、妊娠が継続しないことがあります。それを予防する目的で、排卵後に黄体ホルモンの補充を行うことがあります。採血で黄体ホルモン値を測ってから補充するのではなく、予防的に投与することもあります。
内服、注射、経腟投与など、様々な投与方法があります。

調節卵巣刺激法

体外受精・顕微授精で採卵を行う治療に進んだ場合、卵胞を複数個回収するために、内服または注射により卵巣を刺激する方法のことです。時代とともに新しい卵巣刺激法が開発されており、それぞれに特徴があります。詳細は採卵周期に入った段階でパンフレットをお渡しし、外来担当医より説明させていただきます。
また、ご年齢や卵巣予備能、これまでの排卵誘発剤の効果などを総合的に判断して、推奨される刺激方法を提案いたします。

ホルモン補充療法

卵巣予備能力の低下とともに、女性ホルモン量が減少します。それを感知した脳から多量のFSH(卵胞刺激ホルモン)というホルモンが分泌された状態になります。過剰なFSH刺激は、本来、卵胞発育に関係する受容体をかえって無反応にさせてしまい、余計に卵胞発育や排卵が抑制されることがあります。この状況を改善するため、女性ホルモンを内服やシール剤などの外用薬、注射で摂取し、FSHの値を正常化させ、卵胞発育を促す方法です。
また、上述のメカニズムを利用して、採卵周期に入る前に女性ホルモン補充を行ってFSH値を下げ、より多くの卵胞発育を期待する場合にも行います。
 
男性の治療については、こちらをご覧ください

   
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