臨床遺伝
生まれつきの病気をもつ子どもの診断・健康管理
主に、鈴村、今高、渡部(功)が担当しています。生まれつきの病気をもつ子どもの診断・健康管理を行なっています。
染色体異常症や先天奇形症候群その他の先天性疾患について、専門的遺伝知識と経験をもとに検査および診断を行います。
また、疾患の診断に基づく健康管理を定期的に行い、家族の相談に応じます。さらに、それぞれの疾患の合併症についての診療を、小児科の他部門および他科(外科・眼科・耳鼻科・皮膚科・整形外科・脳神経外科など)との連携の元で行います。
主な診療疾患
- 1) 染色体異常
- 21トリソミー 18トリソミー 13トリソミー
- 8トリソミーモザイク、Uniparental disomy 14、14トリソミーモザイク
- 性染色体異常(45,X、47, XXX、47, XXY、47, XYY、49, XXXXY)
- 染色体部分重複(2p, 2q32, 3q25, 8p23, 9p, 9q34, 16p13.11, 17p13.3, 22p11.2, Xq28)
- 染色体部分欠失(1p36, 1q21.1, 1q43、2p13, 5p, 5q, 7q36, 8p23.1, 8p23.3, 8q21.11, 9p, 13q, 12p13,17p13.3, 18p, 18q, 22q11.2, 22q13.3)
- 不均衡型転座
- その他の染色体異常(12p tetrasomy、22q11.2 tetrasomy、18p tetrasomy)
- 2) 先天奇形症候群
- Noonan症候群
- Kabuki 症候群
- Ehlers-Danlos症候群
- CHARGE症候群
- Sotos症候群
- Williams症候群
- Angelman症候群
- 耳口蓋指症候群
- Opitz症候群
- de Lange症候群
- Lowe症候群
- TARP症候群
- Floating-Harbor症候群
- Wiedemann-Steiner症候群
- CFC症候群
- Marfan症候群
- Robinow症候群
- Beckwith-Wiedeman症候群
- 神経線維腫症
- Prader-Willi症候群
- Coffin-Siris症候群
- Coffin-Lowry症候群
- Aarskog症候群
- Mowat-Wilson症候群
- Pena-Shokeir症候群
- OFD症候群
- Baraitser-Winter症候群
- Kleefstra症候群・SHORT症候群、他
- 3) 皮膚疾患
- 先天性魚鱗癬 先天性表皮水疱症
- 眼皮膚白皮症
- 色素失調症
- Golz症候群
- Klippel-Trenaunay-Weber症候群、他
- 4) 骨系統疾患
- achondroplasia
- hypochondroplasia
- hypophosphatasia
- Larsen症候群
- acrodysostosis
- metatropic dysplasia
- Spondylometaphyseal dysplasia(SMD)
- osteogenesis imperfecta(OI)
- Spondyloepiphyseal dysplasia(SEDC)
- Stickler症候群
- cleidocranial dysplasia
- chondrodysplasia punctata
- acromesomelic dysplasia,他
- 5) 神経筋疾患
- 筋ジストロフィー(Duchenne型、肢帯型、福山型)
- 結節性硬化症
- 筋緊張性ジストロフィー
- 脊髄性筋萎縮症
- Joubert症候群
- Walker-Warburg症候群
- septo-optic dysplasia、他
- 6) 眼科疾患
- 小眼球症候群(Lenz小眼球症、SOX2異常症)
- PAX6異常症
- 眼裂狭小・眼瞼下垂・逆内眼角贅皮症候群
- 網膜色素変性症
- 先天性白内障
- ミトコンドリア視神経萎縮
- 7) 耳鼻科疾患
- 先天性難聴
- Waadenburg症候群
- 8) 腎泌尿器疾患
- 多嚢胞腎(常染色体優性・劣性)
- Bartter症候群
- Dent症候群, 他
- 9) その他の疾患
- 口唇口蓋裂
- Pierre-Robinシークエンス
- Potterシークエンス
- 鰓弓症候群
- 全前脳胞症
- 頭蓋縫合早期癒合
- 裂手裂足症、他
相談の内容例
- 前の子供が染色体異常だったが、次の子供が同じ病気になる可能性はどのくらいあるのか?
- 自分の病気は子供に遺伝するのか?
- 私の兄弟が遺伝性の病気であると聞いていたが、私の子供に同じ病気が遺伝する可能性はあるのか?
- 前の病院で私の子供が遺伝性の病気と聞いたが、内容がよくわからなかった。もう一度説明を聞きたい。
- 赤ちゃんのときから発達が遅れていたが、できれば原因が知りたい。
- 前の子供が遺伝性の病気であったが、次の子供を妊娠したときに出生前の検査ができるのか?
出生前診断に関するカウンセリングについては、産科の臨床遺伝専門医との相談の元で行います。また、特別な専門領域の患者さんについては、その領域の専門医師との連携の元でカウンセリングをすすめます。
カウンセリングは予約制です。小児科外来にお電話いただき、専門医と相談の上、来院していただく日を決めます。来院時にいらっしゃる方が、患者さんのどのような関係の人なのかを、予約時に伝えていただきますと助かります。
担当医師 | 専門 | 兼任 |
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鈴村 宏 | 臨床遺伝専門医/指導医、小児科学会専門医 | 新生児 |
今高 城治 | 臨床遺伝専門医/指導医、小児科学会専門医 | 小児神経 |
渡部 功之 | 小児科学会専門医 | 新生児・小児神経 |
遺伝外来担当
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | ━ | 鈴村 | 渡部(功) | 鈴村 | ━ | ━ |
午後 | ━ | ━ | ━ | 今高 | ━ | ━ |
※これ以外にも、随時遺伝診療を行っています