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乳房検査について

 乳房はやわらかい組織で構成され、通常のX線装置では写りにくいために乳房専用のX線装置を使用します。この乳房専用のX線装置を用いた検査のことをマンモグラフィ検査と呼びます。
 マンモグラフィでは、視触診で発見することが難しい小さな病変(腫瘤や石灰化)を発見することができます。また、今回撮影した写真と以前のものを比較することにより、乳房組織の微妙な変化を観察することができます。
 何かご自身で気になる症状がありましたら、撮影の参考になることもありますので、撮影担当技師にお伝え下さい。

乳房撮影装置

当院では乳房の断層画像が得られるトモシンセシスや乳房組織を採取するステレオガイド下マンモトーム生検、
造影剤を使用した造影マンモグラフィも行っています。

当院のマンモグラフィについて

 当院ではNPO法人日本がん検診精度管理中央機構より、マンモグラフィ検診施設画像認定を取得しています。
 また同機構より検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師の認定を取得した技師が現在10名在籍しています。学会や研究会等に積極的に参加し、日々知識や技術の習得に努めています。

ー認定制度についてー
  質の良いマンモグラフィを提供するために撮影する技師においては、高度な技術力と高い読影力が求められます。また撮影装置も高性能化されており、それらの精度管理を行い、適切な画像および撮影が行われているかどうかを確認する必要があります。 そのため一定の教育および研修、試験をすることにより認定を受けています。
 また、これらの認定についてはそれぞれ更新制度があり、再評価が必須となっています。

マンモグラフィとは

 マンモグラフィとはX線を使用し乳房全体をくまなく画像にする撮影です。撮影は左右の乳房を片方ずつ撮影いたします。 乳房を台の上にのせ、装置の板で挟んで(圧迫して)撮影します。乳房を上下方向から撮影するCC撮影と、斜め方向から撮影するMLO撮影が基本撮影となります。圧迫すると痛みを伴うことがありますが、圧迫することで乳腺の重なりが少なくなり、乳房内の異常が発見しやすくなります。 しかし、耐え難い痛みや違和感があればすぐに撮影担当技師にお伝えください。柔軟に対応させていただきます。また状況に応じて、病変がよく見えるように追加撮影を行う場合があります。


トモシンセシスとは

 トモシンセシスは乳房の断層画像が得られる検査で、「3Dマンモグラフィ」とも呼ばれます。マンモグラフィと同様に乳房を圧迫して撮影をします。約10秒間の連続撮影で複数の位置から撮影した画像を合成し、乳房を薄い断面の画像で表すことが出来ます。 トモシンセシスを併用することで、乳腺に隠れて見つかりにくかった腫瘤や乳腺の歪みなども観察しやすくなり、精度の高い検査が可能となります。また、乳腺の重なりが少なくなることで、従来のマンモグラフィでは病変の描出が困難であった高濃度乳腺(デンスブレスト)においても、有用であると言われています。

トモシンセス撮影風景

ステレオガイド下マンモトーム生検

 ステレオガイド下マンモトーム生検は組織検査の一つで、主に悪性の可能性がある石灰化病変を診断する場合に行います。
局所麻酔下にて行い、マンモグラフィで病変の位置を確認しながら針を刺し入れ、乳腺組織を吸引しながら採取します。 側臥位または座位でマンモグラフィと同様に乳房を圧迫し、検査中は圧迫したままとなります。最初の位置決め(ポジショニング)が最も重要となり、時間がかかってしまう場合や何度か位置決めをし直す場合がありますが、ご理解をお願いします。


造影マンモグラフィ

 造影マンモグラフィはヨード造影剤を用いて2種類のX線エネルギーで撮影し、引き算を行なうことで造影された病変部の血管を鮮明に描出することが可能です。 撮影時間については10分程度であり、通常の検査とほぼ変わりません。被ばく線量は1.5倍程度となります。従来のマンモグラフィでは病変の描出が困難であった高濃度乳腺(デンスブレスト)においても、有用であると言われています。病変の位置や進展範囲を描出することに優れています。 また、閉所恐怖症や体内金属等でMRI検査を受けられなかった方にも有効であるとの報告もあります。ただし、造影剤が使用できない方(ぜんそくやアレルギー等がある方)は検査を行なうことができません。

    
  
     

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