虚血性心疾患(狭心症/心筋梗塞)

心臓・血管内科/循環器内科 学内教授

阿部 七郎

心臓・血管内科/循環器内科 学内教授

阿部 七郎

心臓の筋肉に酸素や栄養を送っている血管を冠動脈と言います。心臓の表面にへばりついている直径3~4ミリくらいの血管です。この冠動脈が狭窄したり閉塞したりすると心臓の筋肉に酸素や栄養が欠乏してしまい、心筋の血流が欠乏した状態を心筋虚血と言います。心筋虚血になると心臓の収縮力が弱まり全身に血液が遅れなくなります。つまり心筋虚血が生じて心臓が機能不全になることを虚血性心疾患と言います。これは大きく分けて狭心症と心筋梗塞とに分けられますが、どちらにしても冠動脈の狭窄・閉塞を再開しなければなりません。我々は手足の末梢血管の中にカテーテルという細いチューブを入れて、冠動脈まで運んで、そのカテーテルの中にバルン(風船)やステント(薄い筒状の金網)を使って狭窄・閉塞を治療して血流を再開させます。これをPCI(冠動脈カテーテルインターベンション治療)と言います。特に急性心筋梗塞の患者さまの場合、病気が発生してから、どれだけ短時間でPCI治療が受けられるかが、その後の患者さまの生活のみならず生命に関わってきます。我々はこの30年間以上、心筋梗塞の患者さんさまをいかに早く受け入れて、いかに迅速にPCIを行うかについて、まさに栃木県の救急搬送の最後の受け皿として奮闘してまいりました。そしてこれからもその姿勢を貫いてまいります。またPCI治療は透視装置で確認しながら行っていた時代から、現在では様々な画像診断ツールを駆使して的確な治療を行う時代になってきました。当院では冠動脈造影CT、血管内超音波、光干渉断層撮影、血管内視鏡など現在使用可能なすべての画像診断技術を駆使して、患者さま夫々の病気に適した治療方法を選択しております。

心臓・血管外科 准教授

柴崎 郁子

心臓・血管外科 准教授

柴崎 郁子

冠動脈バイパス術とは、心臓を養っている動脈(冠動脈)が動脈硬化で狭くなったり、閉塞してしまった利した部分を直接治療するのでなく、その先のきれいな部位に自己の血管を使って吻合し、不足している血流を新たに回復させる方法です。
例えるなら渋滞が頻繁に生じている道に、渋滞のないところへバイパス道路つまり迂回路を作ります。
当科では24時間体制で対応ができ、いつでも緊急の冠動脈バイパス術を行う体制が整っております。また手術の適応に関しては、内科医とカンファレンスで、冠動脈病変の程度、患者さんの全身状態、並存する疾患など考慮し、患者さんにとって最善な治療を選択しています。

特徴

  1. 1. 急性冠症候群主に急性心筋梗塞に関しては、24時間PCIが治療可能であり、必要に応じて緊急手術ができる体制となっています。
  2. 2. 急性心筋梗塞の場合、急激な心機能の低下に伴う心原性ショックに対し循環補助として、Impella、VA-ECMO、IABPが常備してあり、緊急での治療でも使用できます。
  3. 3. 治療として、内科のPCI、外科のCABGと分けず、患者さんに合わせた最善の治療(手術、カテーテル治療、ハイブリッド手術) を提供致します。
  4. 4. 治療後は、救命病棟や集中治療室にて術後管理を行い、また早期のうちから心臓リハビリを開始し、1日も早い社会復帰を目指しています。

メッセージ

患者さんへ

急性心筋梗塞を発症して助かる確率は、適切な初期対応を施すまでの時間に大きく左右されます。発症から遅くとも6時間以内に治療を開始できれば、およそ9割は助かるといわれています。また、急性心筋梗塞は突然発症するのではなく、前兆として胸の痛みや、胸が締めつけられるような圧迫感など発症する1~2か月以内認めます。ハートチームとして皆様方にとって、最適な治療を前兆としての症状などありましたら、内科外来に受診することをお勧めします。

ご紹介の先生へ

ハートセンターでは24時間体制となっています。診断にお困りの際には、心臓血管内科/循環器内科にご連絡下さい。当院にて責任を持って治療にあたります。また治療経過を含めご報告させて頂きます。新患は、曜日にかかわらず毎日対応しています。

外科専門外来の日程

午前 福田 柴崎 斎藤 土屋 新患外来 新患外来
午後 福田 柴崎 斎藤 土屋 新患外来 新患外来

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問い合わせ 0282-86-1111