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EVIDENCE-BASED DRUG THERAPY

治療法

エビデンスにもとづく薬物療法

薬物療法は最も基本となる重要な治療法であり、統合失調症や気分障害においては、薬物を用いずに治療を進めることはきわめて例外的です。的確な診断と丁寧な心理的配慮のもとに,最適な薬物を適切に使用すれば,精神症状を消失あるいは軽減させることができます。一方、薬の使い方を間違えると苦痛を伴う副作用が生じることがあるので、益と害のバランスを考えながら投与設計をしてきます。薬物療法の効用を最大限に引き出す技術を身につけることは今日の精神科臨床において必須であると考えます。 当科では医局員全員がガイドラインの講習(EGUIDE)を受け、合理的かつ患者さんの体質にあった薬物治療を行っています。特に、日本臨床精神神経薬理学会認定専門医・指導医、日本臨床薬理学会専門医・指導医が多数在籍しており、精神科薬物治療の専門家が診療しています。


認知療法・認知行動療法とは

認知とは、何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ばれています。この「自動思考」が生まれるとそれによって、いやな気持ちが沸き上がったり、良くない行動が起こります。この感情、認知、行動をモニタリングし、働きかけてストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。 認知療法・認知行動療法は、うつ病や不安障害(パニック障害、社交不安障害、心的外傷後ストレス障害、強迫性障害など)、不眠症、摂食障害、統合失調症などの多くの精神疾患に効果があることが実証され欧米では広く使われれていますが、国内で専門としている施設はまだ少ない様です。 当科では認知行動療法の専門外来を2020年から開始し、良好な治療成績を上げています。気軽にご相談ください。


反復経頭蓋磁気刺激療法

rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法は、脳に繰り返し磁気エネルギーを与えることで、脳の働きを改善し、うつ病の症状を和らげる新しい治療法です。2019年6月からは成人のうつ病に対するrTMS療法が保険適応となり、適応があれば誰でも健康保険を利用してrTMS療法を受けることが可能になりました。当院では2021年4月より、保険診療でのrTMS療法を開始します。保険診療では、精神科専門医の指示のもと、1日40分、週5日、4週から6週間にわたるrTMS療法の実施(治療クール)が認められています。 以下に挙げる項目に合致する18歳以上の方がrTMS療法の対象となります(精神科専門医による判断が必要となります)。

  1. うつ病(大うつ病性障害)の診断を受けていること(双極性障害は適応外となります)
  2. 抗うつ薬による適切な薬物療法で十分な改善が得られていないこと
  3. 中等症以上の抑うつ症状を示していること