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精神神経科医局説明会

日時:2024年10月21日(月曜日) 17時~
精神科に興味のある研修医の先生は、是非ご参加ください!
医学生も参加可能です。詳しくは上の資料から!

専門医研修プログラム(専攻医)

『精神科専門医・精神保健指定医を取得し、
すべてに対応できるプロフェッショナルに』

臨床研修制度での2年間の研修を終了した後、精神科領域専門医研修プログラム(プログラム名:獨協医科大学病院精神科専門医育成プログラム)に沿って専攻医として3年間の研修を行います。日本精神神経学会専門医を取得すると共に、精神保健指定医の取得を目標とします。当科では、申請可能年限になった段階で精神保健指定医の申請を行い、資格取得をする流れが定着しています。
当講座には、日本精神神経学会専門医・指導医は5名在籍しており、専門医取得の指導体制は整っています。
なお、本プログラムの詳細に関しては、専攻医募集の際に公表される本施設の精神科領域専門医研修プログラムを参照してください。ここでは研修の概要を示します。

1年目

基本的には基幹病院である獨協医科大学精神神経科で研修を行いますが、状況や希望に応じて連携病院での研修を優先する場合もあります。1年目の研修では指導医と一緒に入院患者の診療から研修を始め、退院した患者の外来を受け持つなどして、徐々に外来患者も担当します。また、他科からの依頼や、併発疾患のある患者の他科への診察依頼を通してリエゾン精神医療を経験し、また、昨今増加している児童・思春期精神障害症例も経験します。 修正型電気けいれん療法(ECT)に関しては、ECT研修施設となっている当講座では、学会等が主催するECT講習会への参加を積極的に促しており、また、実施経験豊富な指導医が丁寧に指導しながら施行し、技術の向上を支援します。 週1回の治療方針決定会議では、自ら症例を報告することで、プレゼンテーション技能を身につけます。 このような実臨床を通した学習以外に、教科書を用いた勉強会や、薬物療法や精神療法を学ぶミニレクチャーを行っております。 以上のような学習と経験を基にして院内研究会や学会で発表・討論することも一つの目標となります。

2~3年目

2年目は、1年目同様、基幹病院である獨協医科大学精神神経科での研修を行いますが、入院患者の診療だけでなく、外来を中心として、救急患者の対応や、神経症性障害、摂食障害、パーソナリテイ障害などのより幅広い精神疾患患者の治療を経験し、指導医から自立して診療できるように指導します。3年目からは、連携施設である栃木県立岡本台病院や地域の関連病院での研修を中心として、措置症例を中心とした精神科救急場面の経験、種々の依存症患者の診断・治療、 心理社会的療法、精神科リハビリテーション・地域精神医療等を経験します。 診断の正確性を上級医と評価しながら、治療場面では薬物療法や認知行動療法などの精神療法を実践し上級者の指導、評価を受けます。 精神神経学会専門医・精神保健指定医取得のための、レポート作成や知識の取得のための指導も行っていきます。 このような包括的な研修を通じて、自ら課題を解決できる力を修得し、すべての精神疾患に対して、診断・治療を自主的に行える精神科のプロフェッショナルの育成を目指します。

*上記の指導内容は、代表例であり、相談に応じて、個々人のプランに併せた研修内容が実現できるよう可能な限り配慮します。他施設で研修を終えられた方や、他科を経験された方もお気軽に相談してください。

*当講座は日本精神神経学会精神科専門医だけでなく、日本臨床精神神経薬理学会専門医、日本総合病院精神医学会一般病院連携精神医学専門医、日本臨床薬理学会専門医の研修施設としても認定されており、各指導医も在籍しているため、これらの資格も取得するための研修も受けることができます。

*精神科領域専門医研修プログラムを行う連携病院
 獨協医科大学埼玉医療センター こころの診療科
 栃木県立岡本台病院
 医療法人朝日会 朝日病院、
 医療法人誠之会 氏家病院、
 特定医療法人 清和会 鹿沼病院
 医療法人桂慈会 菊池病院
 医療法人恵愛会 青木病院、
 医療法人仁和会 埼玉江南病院、
 医療法人社団緑会 佐藤病院、
 医療法人至誠会 滝澤病院、
 医療法人藍生会 不動ヶ丘病院
 医療法人原会 原病院
 医療法人大田原厚生会 室井病院
 医療法人 生々堂厚生会 森病院
 医療法人至信会 池沢神経科病院
 医療法人社団啓心会 岡田病院
 独立行政法人国立病院機構 花巻病院


入局者の声

入局してからの日々を振り返り、少しでもこれから入局を考えている方の参考になればと思い、「入局者の声」としてまとめさせていただきました。

入局当初は精神科特有の診療スタイルや、患者さんの背景に寄り添いながら治療方針を検討していく難しさに戸惑うこともありました。しかし、その分だけ学びの機会が多く、

知識や経験が積み重なっていく実感が得られる日々です。

そんな成長を支えてくれているのは、臨床・研究のいずれにおいても熱心に指導してくださる医局の雰囲気と環境だと思います。私たちの医局は若手に対しても積極的に挑戦の

機会を与えてくれる点が大きな特徴です。

学会発表や研究活動は早い段階から希望すれば取り組むことができ、大学院進学についても研究テーマの検討から発表準備、論文化まで丁寧なサポートが受けられます。研究経験の豊富な先生方も多く、身近にいてくださるため、疑問や不安をすぐに相談でき、研究を進める上でのハードルが大きく下がることを実感しています。

当講座は薬理学的研究を強みとしていますが、分野はそれにとどまらず、多様なアプローチの研究が行われています。さらに、他科や多施設との共同研究が積極的に行われている点も特徴で、私は現在、産科チームと共同研究を進めています。

他領域の方々と意見交換しながら進める研究は新しい視点に触れられる機会となり、精神医学をより多角的に理解する助けになっています。

また、他大学との交流も盛んで、合同研究会や若手同士のディスカッションの機会も多く、切磋琢磨しながら成長できる環境があります。視野を広げながら研究・臨床に取り組めることは非常に大きな魅力だと感じています。

さらに、研修体制も柔軟で、関連病院は県内外に幅広く配置されています。キャリアの方向性やライフイベントに応じて研修先を検討できるため、出産や育児、家族のサポートが必要な時期にも無理なく働き続けることができます。

「じっくり経験を積みたい人」「早い段階から研究や発表に挑戦したい人」どちらにも対応できる体制と雰囲気が整っていることは、長く働く医局として大きな強みです。今後もこの環境の中で多くの経験を積み重ね、患者さんに寄り添いながら学術的にも社会的にも貢献できる精神科医を目指して研鑽を続けていきたいと思います。

当講座に少しでも興味のある方、是非一度、医局に遊びに来てください。皆様の入局、心待ちにしております。

小野 悠仁