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大学院教育・学位取得

『高いリサーチマインドを持ち、エビデンスを作り出す精神科医を目指して』

医師としての技術を、実践を通して身に着けてゆくことが研修の主眼の1つでありますが、さらに当講座では 臨床の現場で得られたデータなどを科学的に研究・分析していく、いわゆる臨床研究を通じて、問題解決能力を培う研修も行っています。臨床研究は、日頃の診療行為の中で生じた疑問を解決する能力を育てるだけでなく、臨床に役立つ知識や技術の更なる向上にも繋がりますので、希望者には、こうした臨床研究の指導も受けることができ、大学院進学や学位取得の指導も積極的に行っています。
学位取得後も、研究活動によって培った新しい発見に対する好奇心を重視し、生涯学び続けられる能力を修得させ、まさにエビデンスを利用するだけでなく、エビデンスを作り出す精神科医の育成を目指します。


大学院生の声

私は2025年3月に大学院博士課程を修了しました。

大学院入学や博士号取得のメリットは他の先生方が既に紹介されているので、私からは「でも、(ハードルが) お高いんでしょう?」という疑問を解消したいと思います。

獨協精神科ではレジデント1年目や2年目から大学院に入学する先生が多く、キャリアの初期から臨床も研究も経験することができます。

後期研修と博士課程の両立と言われると、夜遅くまで病棟業務をこなした後で研究室に籠もるなんてできるだろうか……と心配になる気持ちもわかります。

しかし、獨協精神科では上級医の手厚い指導や若手どうしで助け合う気風もあってレジデントでも病棟業務に忙殺されてばかりというわけではありません。

このような環境なら、時間やエネルギーを研究にも向けることは想像より難しくないと思えるのではないでしょうか。

かくいう私も、発表や学位審査など大学院が忙しくなる時期に入院患者を新しく受け持つことが極力ないよう病棟医長の先生に気を遣ってもらったことがありました。

また、経済面でも獨協の大学院は国公立より学費が安く、Microsoft 365やSPSS (統計ソフト) を無料で利用でき、学会参加費を補助する制度もあるなど、研究費の獲得が難しい大学院生でも極力自腹を切らずに研究できる体制が整っています。

もし見学の機会があれば、医局で大学院在籍中のレジデントとも直接話してみることもできるかと思います。

ぜひ獨協精神科で博士課程に進学し、臨床と研究の両立を目指してみませんか? 入局をお待ちしています。

石原 優吾