5.学術活動のスキルもバランス良く吸収
医師には臨床で診療をおこなう以外の側面があります。そのひとつは、医学の真理を追求する医学者としての顔です。
ここでは、充実した臨床研修と同時に、積極的に学術活動にも参加し、医学者のスキルも修得した人材を養成します。
例えば、学会での発表。日々の臨床で経験した驚き、難渋した治療、そして新しい治療法・・・、あなたが情報の発信源になり、学会で発表することがあるかもしれません。いろいろな学会、研究会があります。形成外科学会、基礎学術集会、マイクロサージャリー学会、頭蓋顎顔面外科学会、創傷外科学会、美容外科学会、頭頸部癌学会、口唇口蓋裂学会、熱傷学会、手の外科学会、シミュレーション外科学会、形成外科手術手技学会、乳癌学会、顔面神経麻痺研究会、血管腫研究会(正式名称は関連リンク参照)・・・などなど。
どんなに素晴らしい臨床経験や、どんなに驚愕に値する事実でも、発表のまとめ方がうまくいかない、いわゆる「話し下手」だと、その価値は色あせてしまいます。発表には、うまく伝わるプレゼンテーションを作るためのノウハウがあるのです。
このノウハウは、他の発表を見たり、経験豊富な医師のアドバイスをもらったり、多数の医師で議論したりして磨いていくべきスキルです。このスキルを学べることは、多数の医師が所属する大学の強みでもあります。
さらに、あなたの発表を、全国、さらに世界に発表したくなったらどうすればいいでしょうか?
それには論文を投稿するのが近道です。論文執筆もまた、学会発表と同様にスキルが存在します。
ここでは毎週、英語論文の抄読会をおこなっています。日常的に論文執筆のスキルを学び、実際の執筆で困ったらアドバイスを求められる先輩がいます。
私たちは積極的に研究活動もおこなっています。実験室でおこなう基礎研究もあれば、臨床のデータを集積しておこなう臨床研究もあります。大学院に進学して研究することも、臨床に従事しながらおこなうこともできます。レジデントも、先輩の先生の研究に参加してそのスキルを学べます。また、自分で研究を申請し、新しい真実を追求するのも、臨床とはひと味違った楽しみです。
そんな時、研究協力課は、研究に関する最新の情報を提供してくれ、事務処理などのあなたの負担をはるかに軽減してくれます。共同実験室では、さまざまな実験機械を自由に使用することが可能で、実験のハードルはぐんと低くなります。参考データを収集したくなったら、図書館ホームページのオンラインサービスを利用してみましょう。効率的な論文検索や、論文の取り寄せがあっという間にできてしまいます。
ゆくゆくは、学位取得のための研究をおこなうかもしれません。ここでは、入門から学位取得まで、万全のサポートが受けられます。
学会発表、論文執筆、研究、学位取得、留学・・・。
アカデミックな活動は、何も難しいことではありません。それぞれにスキルがあるのです。そのスキルを吸収すれば、あなたはいつの間にか学会発表がどんどん好きになっていくでしょう。
そして、海外の医師、研究者たちと議論を交わし合う、そんな将来のための始めの一歩がここにあります。