獨協医科大学 内科学(血液・腫瘍)

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教授挨拶

Mitani.tif 獨協医科大学 内科学(血液・腫瘍)の主任教授を拝命しております三谷です。私が着任して、20年の歳月が流れました。この間、人と人の和を大切に、教室を運営して参りました。小ぶりではありますが、仲の良いまとまった教室になりました。また、大学人としてのひとりひとりの成長も重要な課題です。日々の臨床・教育は大変な業務ではありますが、その中から新規知見を発信することが私達の使命です。先輩が後輩を指導し、また、成長した後輩がさらに後輩を指導していく、そうした流れの中で、臨床家として、あるいは、研究者として、自立した人材を育成し、私達も血液・腫瘍学の領域に貢献したいと思います。

獨協医科大学病院は、大学病院として高度先進医療を提供するかたわら、地域の中核病院としての使命を担っています。診療の対象となる疾患は、白血病・悪性リンパ腫のような悪性疾患から良性疾患まで多岐に渡っており、化学療法、分子標的療法あるいは移植療法を駆使して、治療にあたっています。新しい分子標的薬の導入には特に熱心に取り組んでおり、また、この間の移植症例数は、同種移植が145例、自家移植が112例(2020年7月現在)を数えます。JALSGやW-JHSで走っている多施設共同研究には積極的に症例を登録して、日本でのエビデンスづくりに貢献しています。

研究面では、分子生物学的手法および発生工学的手法を駆使して、白血病・骨髄異形成症候群の分子病態研究を行っており、疾患のモデルマウスも作製しています。転写因子の機能解析が研究の主なテーマですが、近年では、京都大学 腫瘍生物学の小川誠司教授にご支援を頂き、患者検体の遺伝子解析研究も行っています。臨床の教室として、疾患の予後予測因子・治療層別化因子の同定や新しい分子標的療法の開発を目指した研究を行っています。

本日は、獨協医科大学 内科学(血液・腫瘍)のホーム・ページをご訪問頂きまして、大変有り難うございました。医局員ひとりひとりの熱意と教室の活気を感じて頂けましたら幸いです。

2020.7.1.

獨協医科大学 
内科学(血液・腫瘍)
三谷絹子