獨協医科大学 内科学(血液・腫瘍)

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主任教授ご挨拶

獨協医科大学
内科学(血液・腫瘍)
主任教授   今井 陽一

令和6年4月から伝統ある獨協医科大学内科学(血液・腫瘍)講座の主任教授を担当しています。24年間本講座の発展に尽くされた三谷絹子先生が築かれた教室のさらなる成長を目指したいと思います。

医学部教育では血液疾患の病態や治療について分かりやすく解説・指導するとともに、豊かな人間性と感性を備え、主体的に行動できる医師の育成に取り組みます。卒後教育では、豊富で多岐にわたる疾患を経験し、正確な診断から分子標的・免疫療法などの最先端治療を担う血液専門医となるように指導します。大学院教育では、大学院生の意志や適性に応じて指導し、国際的な視野を持ち、医学の最前線で活躍する研究者や医師を育成します。教育・研究の多様化・国際化や女性の活躍など、本学のSDGsの実現に向けた取り組みに貢献します。

白血病、悪性リンパ腫に加えてMDS・再生不良貧血などの特発性造血障害疾患を含め、多様な血液疾患に対応できる最先端の血液内科診療を推進しています。特に多発性骨髄腫についてはCAR-T細胞療法の導入を進めるなど最新治療の提供を心掛けています。同時に、多発性骨髄腫に対する維持療法の前方視的多施設臨床研究を主導し、患者さんの負担を軽減しながら良い状態を維持する治療法の開発を目指しています。さらに地域の医療施設からの患者受け入れ・逆紹介を積極的に行い、血液診療の拠点として地域医療に貢献しています。

研究では前方視的多施設臨床研究を含め、多数の臨床研究を行い、実臨床に貢献するエビデンスの確立を目指しています。分子生物学・疾患モデルマウスを用いた病態解明と新規治療法の基盤形成を進めています。最先端の研究から最先端の医療へつなげることで、最先端治療・最良の医療を提供し、本学のさらなる発展に寄与します。

このような教育・診療・研究を通じて、患者さん・ご家族に寄り添い、患者さんに最適な医療をお届けするよう、医局員一同取り組んでいます。

風光明媚(めいび)な日光や那須の山々に恵まれたこの地で、ともに「明日の医療」を切り開いていきましょう。