キャリア発達・開発支援CAREER SUPPORT
認定看護師教育課程
認定看護師とは
認定看護師は、高度化し専門分化が進む医療の現場において、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践できると認められた看護師です。
認定看護師は、以下の3つの役割を果たします。
- 個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
- 看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
- 看護職等に対しコンサルテーションを行う。(相談)
認定看護分野ごとの専門性を発揮しながら3つの役割「実践・指導・相談」を果たして、看護の質の向上に努めています。
関連サイト(日本看護協会)
https://www.nurse.or.jp/nursing/qualification/vision/cn/index.html認定看護師教育課程の概要
修業期間
4月~翌年3月(12ヶ月間) : 週5日(月~金)開講
募集分野(人員)
感染管理:(15名)
新生児集中ケア:(12名)
教育理念
水準の高い看護実践能力と課題解決能力を備えた、社会から信頼され、看護の質の向上に寄与できる看護実践者を育成する。
教育目的
感染管理分野
- 感染管理分野において、個人、家族及び集団に対して、医療関連感染予防のための高度な管理力及び高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践できる能力を育成する。
- 感染管理分野において、看護実践を通して看護職に対し指導を行える能力を育成する。
- 感染管理分野において、看護職等に対しコンサルテーションを行える能力を育成する。
- 感染管理分野において、多職種と協働しチーム医療のキーパーソンとしての役割を果たせる能力を育成する。
新生児集中ケア分野
- 新生児集中ケア分野において、個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践できる能力を育成する。
- 新生児集中ケア分野において、看護実践を通して看護職に対し指導を行える能力を育成する。
- 新生児集中ケア分野において、看護職等に対しコンサルテーションを行える能力を育成する。
- 新生児集中ケア分野において、多職種と協働しチーム医療のキーパーソンとしての役割を果たせる能力を育成する。
職業実践力育成プログラム(BP)
獨協医科大学地域共生協創センターが提供する認定看護師教育課程のうち、以下の教育課程に関しては、文部科学省から「職業実践力育成プログラム(BP:Brusyu up Program forprofessional)」として認定を受けております。
- 感染管理認定看護師教育課程(特定行為を組み込んでいる教育課程)※2023.12.19公示
「職業実践力育成プログラム(BP)」とは
大学・大学院・短期大学・高等専門学校におけるプログラムの受講を通じた、社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会の拡大を目的として、大学等における社会人や企業等のニーズに応じた実践的・専門的なプログラムを、文部科学大臣が認定するものです。
プログラムの概要
- 課程名:感染管理認定看護師教育課程(特定行為を組み込んでいる教育課程)
- 期間:12か月
- 修得資格:日本看護協会が認定する認定看護師(感染管理)の受験資格
厚生労働省が認定する特定行為研修2区分の修了
(栄養び水分管理に係る薬剤投与関連)
(感染に係る薬剤投与関連)
- 社会人の受講しやすい工夫:集中講義、本学実習
- プログラムの特徴
本課程では、特定行為研修区分別科目2科目を含む、共通科目17科目、認定看護分野専門科目8科目、演習・実習で構成された615時間を、e-learningや対面授業、臨地実習などを1年にわたって学修します。
本課程は、感染管理分野において、①個人、家族及び集団に対して、医療関連感染予防のための高度な管理力、並びに高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践できる能力 ②看護実践を通して、看護職に対し指導を行える能力 ③看護職等に対しコンサルテーションを行える能力 ④多職種と協働しチーム医療のキーパーソンとしての役割を果たせる能力の育成と看護の質の向上を目指しています。
教育訓練給付制度(専門実践教育訓練講座)
獨協医科大学地域共生協創センターが開講する「感染管理認定看護師教育課程(特定行為研修を組み込んでいる教育課程)」は、厚生労働省の「専門実践教育訓練講座」に指定されました。(指定期間:令和6年4月1日~令和9年3月31日)
教育訓練給付制度(専門実践教育訓練講座)とは
働く人の主体的で、中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とする雇用保険の給付制度です。
一定の条件を満たす雇用保険の被保険者(在職者)、または被保険者であった方(離職者)が、厚生労働大臣の指定する専門実践教育訓練を受講し修了した場合、本人が教育訓練施設に支払った教育訓練経費の一定の割合額(上限あり)をハローワークから支給する制度です。
専門実践教育訓練での「教育訓練支援給付金制度」とは
専門実践教育訓練の教育訓練給付金を受給される方のうち、昼間通学制の専門教育訓練を受講しているなど、一定の要件を満たした方が失業状態にある場合に、訓練受講をさらに支援するため、雇用保険の基本手当の日額80%に相当する額をハローワークから支給する制度です。
給付金について
給付金は、専門実践教育訓練を受給している間と、修了した場合、ハローワークから支給があります。
専門実践訓練の受講中に受講費用の50%、更に、資格取得等をし、かつ修了した日の翌日から一年以内に、被保険者として雇用された又は雇用されている等の場合には20%の追加支給(合計70%、年間56万円の上限あり)が支援されます。ただし、一定の要件を満たしている方に限ります。
支給を受けるためには
訓練対応キャリアコンサルタントによる訓練前キャリアコンサルティングを受け、ジョブ・カードを作成し、「教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票」などをハローワークに提出する必要があります。また、この手続きは、受講開始日の1か月前までにご自身で行う必要があります。
詳しくは、以下に掲載する厚生労働省・ハローワークのWEBサイトをご確認ください。本センターでは、個別の受給資格の有無についてお答えしたり、手続きの代行はできません。
受講生募集(募集要項 / 説明会・オープンキャンパス情報)
感染管理認定看護師教育課程
【2025年度 受講生2次募集】
認定看護師教育課程【2025年度 受講生募集】
- 【当日のスケジュール】
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時間プログラム
9:30~10:00 受付・会場案内 10:00~10:30 令和7年度の募集要項に沿った教育課程の説明 10:30~11:30 教員・修了生との意見交換会 11:30~12:00 施設案内(会場参加者のみ可) - 開催場所:獨協医科大学地域共生協創センター研修室(ドミトリ―いちょう1階)
- 開催方法:「会場参加」と「オンライン参加」の選択が可能なハイブリット開催
新生児集中ケア認定看護師教育課程【説明会・オープンキャンパス】
※申込受付は終了いたしました。
日時:令和6年7月29日(月) 9:00~15:10
新生児集中ケア申込フォーム(※申込締切:7月19日(金) 17:00)
- 【当日のスケジュール】
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時間プログラム
10:00~10:30 受付・会場案内(10:40公開講義から参加をご希望の方)
※13:00の説明会から参加をご希望の方は12:20~12:50の間で受付・会場案内を行います。
10:40~12:10 公開講義
杏林大学医学部附属病院 菊池 一仁先生(ハイリスク新生児の看護「人工呼吸器管理下の呼吸管理②」)
※会場参加者のみ
12:10~13:00 昼休憩 13:00~14:00 令和7年度の募集要項に沿った教育課程の説明 14:00~15:00 交流会
参加者と修了生・教員が小グループに分かれて実施
※会場参加者のみ- 獨協医科大学看護学部棟1階多目的室
- 開催方法:「会場参加」と「オンライン参加」の選択が可能なハイブリット開催
修了生のメッセージ
感染管理分野
1回生(R5.3月修了生)
山寺 賢
2019年に報告されたCOVID-19の世界的流行を受け、多くの医療機関において感染対策の見直しが行われました。私が勤務する病院でもさまざまな感染対策が行われました。それらを進めていくなかで、新興感染症である未知のウイルスに対する不安や混乱など、多くの課題がありました。その不安を取り除くためには専門的な知識や科学的根拠が必要であり、混乱をしないためにも専門家によるリーダーシップのある対応が必要と考えていました。それらを解決するためには日本看護協会の認定看護師制度が最適だと考え、病院の感染対策をリードしていきたいと、自分が感染管理認定看護師になることを決意しました。私は共働きの妻と4人の娘を持つ父親で、認定看護師を目指すにあたって、転居や通学などによる家庭への負担を心配していました。そのようななかコロナ禍における国の感染対策強化として、感染管理認定看護師の育成や配置の推進について取り組みが行われ、その方針を受けて、2022年に首都圏や東北地方からのアクセスの良い栃木県で開講することとなり、真っ先に飛びつく形で入学を希望しました。
入学すると負担を心配していた家族からは資格取得に向けて応援があり、授業では著明講師からの高度で専門的な講義、充実した図書館設備、リーズナブルに利用できるホテル、交通アクセスはICから数分、専任教員からの総合的なサポートと、恵まれた環境で学習を深めることができました。実習では実際に現場で活躍されている経験・知識が豊富な先輩の認定看護師からの手厚い指導が受けることができました。さらには普段見学することのない他の医療機関の感染対策を学ぶこともできました。高度で専門的な知識を学ぶことができたのはもちろん、それ以上に同じ志を持った同級生と一緒に学びを深めることができたことは、かけがえのない貴重な経験だったと感じています。
感染対策は個人だけでなく、病院全体で行う取り組む必要があります。さらにコロナ禍後は地域全体、県全体、国全体での感染対策が求められています。今までの感染対策よりも大きな視点で感染対策に取り組む必要があり、そのためには多くの仲間が必要です。今後感染管理を担う看護師が増えることを楽しみにしています。
新生児集中ケア分野
1回生(R6.3月修了生)
岩崎 奈緒
私は、認定看護師が不在である自施設の看護レベルの底上げのために教育課程受講の道を考えていました。COVID-19の流行により叶わぬものとなり、諦めかけた頃に、この新生児集中ケア認定看護師教育課程の開講を知りました。待ちに待った開講でしたが、自分自身の年齢や家庭環境から受験を迷いました。それでも、挑戦しない後悔はしたくないと思い、受験を決意しました。自施設は県内の中核病院として地域の急性期医療を担っていますが、NICUとしては小規模の地域周産期母子医療センターです。合格したものの、他の研修生の施設の規模や看護を知り、自分は相応しくないのではないか、自分が他の研修生と同じレベルと言っていいのか、劣等感を感じることが多かったです。しかし、研修生たちとはお互いを尊重し、一生の仲間になることができました。著名な講師の方々から講義を受け、最新の知見を得ることができ、最善のケアや問題の解決方法を考える過程を学び、参考書や文献の1行1行の文章の重みを知りました。正直、B課程であることは、十分に理解せず受験しましたが、対象を点で捉えず、より広い視野で考えることに繋がると思っています。また、県内にNICUや新生児専門医が少ない地方の病院だからこそ、特定認定看護師として医師と協働し、患者さんに医療を提供することの意義を感じています。課程では、自分の欠点や課題と向き合わざるを得ないため、内面を磨く機会にもなりました。課程での約1年間、多くの出会いがあり、たくさんのことを考え、いろんなことを感じ、貴重な時間を過ごすことができました。家族との団結力も強くなり、我が子が大人になるのを楽しみに思うようになりました。教育課程で得た知識だけでなく、カリキュラムに全力で取り組み、仲間と共に乗り越えた達成感は、今後の自分を支える経験となると感じています。そして、子どもたちの未来のために、この教育課程を受講する仲間が増えることを楽しみにしています。
活動の様子
過去の日本看護協会認定看護師認定審査合格者数
感染管理認定看護師教育課程
1回生(令和5年3月修了生):15人中/15人合格(100%合格)
2回生(令和6年3月修了生):15人中/15人受験予定
新生児集中ケア認定看護師教育課程
1回生(令和6年3月修了生):10人中/10名受験予定
お知らせ
令和5年度認定看護師教育課程修了式
2月27日(火)獨協医科大学「ドミトリーさくら研修室」において、令和5年度認定看護師教育課程(特定行為研修を組み込んだ教育課程)修了式を挙行いたしました。
今年度の修了生は、感染管理認定看護師教育課程15名(2回生)、新生児集中ケア認定看護師教育課程10名(1回生)の25名となります。
式典では、地域共生協創センター長の金子昌子から、修了生ひとり一人に対して修了証書の授与並びに式辞、栃木県看護協会会長の朝野春美さまから来賓祝辞を賜り、修了生を代表して、感染管理認定看護師教育課程の髙橋直子さんから謝辞が読み上げられるなど、滞りなく執り行われました。
修了生の今後のご活躍を祈念するとともに、本教育課程の講義・演習・実習等にご協力を賜りました学内外の関係各位の皆さまに深く感謝申し上げます。
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