学生・研修医の皆様へ

当院は昨年秋に新病棟がオープンし、病床数はもうすぐ923床となり一般病棟としては埼玉県最大の病院となる予定です。
獨協医科大学埼玉医療センター心臓血管外科は、小児期先天性心疾患を除く、全ての心臓血管疾患の外科治療を担当しています。
当院の位置する埼玉県は人口あたりの医師数が47都道府県で最も少ないため、症例数、種類いずれも豊富です。
当科では、小切開心臓手術(MICS)やステントグラフト内挿術(EVAR・TEVAR)、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR:本年春頃開始予定)など、先進的な低侵襲治療にも積極的に取り組んでいます。 また、救急救命センターがあるため3次救急患者(急性大動脈解離症、大動脈瘤破裂、急性動脈閉塞症など)が多いことも特徴として上げられます。
外科学を学習する学生や若手外科医の修練にはまさにもってこいの環境です。
我々の教育テーマは、academic surgeonの育成です。英語論文の勉強会や積極的な国際学会への出席、海外留学など、「国際化」を重要なテーマと位置づけた若手外科医の育成方針をとっています。
さらに当院で働きながら入局後に、大学院生となり学位取得も可能です。自分の興味あるテーマで研究し学位取得することが可能です。
百聞は一件にしかず!少しでも心臓血管外科に興味があれば、まずは気軽な気持ちで見学(遊び)にきてください。

心臓血管外科研修プログラム

以下疾患に関して、検査を行い診断します。診断に基づき治療方針を決定します。外科的治療、内科的治療(カテーテル治療や薬物療法など)を行ないます。
【研修概要】
  ① 心臓疾患:冠動脈疾患、弁膜症、不整脈、心筋・心膜疾患、成人期先天性心疾患、など
  ② 大血管疾患:胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、大動脈解離、肺動脈血栓塞栓症、など
  ③ 末梢動脈疾患:閉塞性動脈硬化症、バージャー病、急性動脈閉塞、血管損傷、透析用内シャント
  ④ 静脈疾患:下肢静脈瘤、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎

  臨床研修指導医

高野弘志、  鳥飼慶、  権重好、  齊藤政仁

  一般目標

心臓血管外科領域の疾患に関して、適切な診断と治療方針の決定、そして治療ができるようになること。

  具体的目標
後期研修1年目

指導医と相談しながら術前、術後の管理を適切に行えるようになる。
担当症例に関して、カンファレンスで作成した資料をもとに、適切なプレゼンテーションが行えるようになる。
指導医のもと、動脈血栓除去術や末梢動脈バイパス、シャント手術を術者として行えるようになる。
指導医のもと、開胸が行えるようになる。
指導医のもと、冠動脈バイパスグラフト(大伏在静脈、橈骨動脈、胃大網動脈)の採取が行えるようになる。

後期研修2年目

自己判断により術前、術後の管理を適切に行えるようになる。
指導医のもと、下肢静脈瘤手術、腹部大動脈瘤手術、血管形成術(PTA、内膜摘除術など)を術者として行えるようになる。
指導医のもと、人工心肺の装着が行えるようになる。単弁手術が行えるようになる。
指導医のもと、内胸動脈の剥離が行えるようになる。
※上記二年間で、外科専門医取得のため腹部外科、小児外科ローテーションも行なう。

後期研修3年目

冠動脈バイパス術、弁膜症手術  大動脈手術  術者となる。
腹部ステントグラフト留置術、胸部ステントグラフト留置術の術者となる。
TAVRの術者となる。
大学院進学した場合学位取得のために研究を行う。
心臓血管外科新専門医制度における、連携施設での修練を行う。(施設や詳細なプログラムは現在検討中)

  指導体制

手術日は月曜日、水曜日、金曜日。
毎朝、7時30分より病棟カンファレンス。
月曜日  朝8時からハートチーム(循環器内科、心臓血管外科、臨床検査技師等)カンファレンス。
水曜日  朝7時45分から術前カンファレンス。
金曜日  7時30分から教授回診、病棟カンファレンス、抄読会

  若手スタッフからのメッセージ
  朝野直城先生

はじめまして。私は卒後8年目となります。これから大切な将来を決める学生さん、研修医の皆さんにとって私の経験が少しでも役に立てば幸いです。
私は獨協医学大学を卒業し、そのまま地元でもある獨協医科大学越谷病院(現埼玉医療センター)に就職しました。
初期研修医2年目では、ある程度自分で研修する科を選択できたので、急性期医療に従事したかったことから、循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科を中心にローテートしました。 その中で、心臓手術のダイナミックさ、治療のバリエーションの豊富さ、また結果が術後経過にすぐ反映されること、重症患者が元気に歩いて帰って行く姿を見て、大変ではありますが非常に魅力を感じ、心臓血管外科の門を叩きました。
入局初期から末梢血管手術執刀をはじめ、開心術開閉胸、単弁手術執刀を経験させてもらい、非常に多くの経験をさせてもらっています。
一般に開心術執刀は入局後数年-10年程度かかるイメージがありますが、早くから経験できるのが当医局の特色でもあります。 そのためのトレーニングは大変ですが、厳しくも熱心に指導して頂ける環境であり、毎日充実した日々を過ごしています。
また、EVAR実施医、下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医も早期に取得でき幅広い分野が学べる環境です。
研究・論文の分野も積極的に行っており、毎年国際学会や国内主要学会への参加も奨励されています。臨床と並行して行うので、なかなか忙しくなりますが、自分の発表やポスターがどこかで他の医師の治療に反映されていると思うと感慨深いものです。
当科の特徴として、医局員同士の仲が良く、密にコミュニケーション取り合い、なるべく医局員全員がONOFFをうまく確保できるようにしているようにしています。
やるときはやる、休むときは休む。非常に大事です。
心臓血管外科手術は心臓外科医だけではできません。循環器内科の術前サポート、麻酔科医の周術期管理、看護師や臨床工学士、リハビリ師、薬剤師など様々な職種との連携があって、初めて私たちがひとりの患者の心臓外科手術が行えます。そんなチーム医療の究極が心臓血管外科であり、他の科にはない特色であると思います。
そんなチームに是非あなたも加わりませんか?医局員全員で待っています。
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ見学に来て下さい。

関連サイト

獨協医科大学埼玉医療センター  初期臨床研修概要

http://www.dokkyomed.ac.jp/hosp-k/bosyu/115.html

獨協医科大学埼玉医療センター  後期臨床研修概要

http://www.dokkyomed.ac.jp/assets/files/hosp-k/senkouiboshu/rejidentboshu30.pdf