獨協医科大学埼玉医療センター 呼吸器外科

FOR
PATIENTS

患者様へ

獨協医科大学埼玉医療センター呼吸器外科は、大学病院、総合病院ならではの利点を生かし、安全を第一に配慮した質の高い呼吸器・縦隔疾患に対する医療を提供しております。 患者様の気持ちに常に寄り添い、安心、納得して治療を受けていただけますように最大限努力していきます。そのために外来受診時及び入院時には、きめ細かな説明や精密な検査を行い、それぞれの患者様に最善の治療を提供します。

大学病院・総合病院の利点

当院は、大学病院として最先端の医療を取り入れながら、埼玉東部地区の地域中核病院として、患者様主体の医療を提供しております。

肺がんは高齢者に多いがんであるため、心臓病、腎臓病、糖尿病などの病気をお持ちの方も少なくありません。そのような場合、大学病院の総合力の高さという利点を生かし、内科、外科問わず関連臨床科と緊密に連携してきめ細やかで充実した医療を提供していきます。

当院がカバーしている埼玉東部地区北側 当院がカバーしている埼玉東部地区北側

入院スケジュール

外来受診

外来風景

2~4週間かけて足りない検査などを追加。外来で十分な説明をさせていただきます。

入院(手術の2~3日前)

入院病棟

入院後にご家族のかたと一緒に手術前の説明をさせていただきます。
その他、歯科受診、リハビリ受診、採血、レントゲンなどを行います。

手術当日

手術室前

手術中ご家族は病棟でお待ちいただきます。術後は集中治療室(ICU)に入室します。(術式によっては一般病棟に帰室します。)

手術翌日

入院風景

朝から水分、昼から食事をとります。退院に向けてリハビリを行います。

退院

外来風景

次回外来、退院後の生活などを説明いたします。

Q & A【よくあるご質問】

当科では、2~3日前に入院していただきます。術後の入院期間は、手術内容、患者様の状態で異なりますが、肺がんに対する標準的な手術の場合は1週間前後で退院となります。
タバコ:喫煙中は原則として手術は行いません。喫煙中は気道分泌物(痰)が多く、慢性気管支炎の状態にあるため、呼吸器の手術では手術合併症が増加します。このため術前1か月は禁煙が必要です。禁煙に自信のない方には、禁煙外来を紹介致します。

食事:呼吸器の手術に伴う食事制限は基本的にはありません。肝機能障害などがある場合は節酒、糖尿病の状態が悪い場合は専門外来を紹介致します。

内服薬:現在内服されているお薬を初診時に確認させて頂いております。血液をサラサラにする内服薬(抗凝固療法薬、抗血小板薬)は、手術の際に中止または他薬剤への変更が必要です。受診時にはお薬手帳をご持参ください。
術前の手術説明および、手術中の待機には、ご家族の立会をお願いしております。術後は、多くの場合集中治療室(ICU)に入るため、付き添いはご遠慮頂いております。当院の経験豊富な看護スタッフが看護をさせて頂きます。
呼吸器の手術には全身麻酔が必要です。当院では経験豊富な麻酔科医が麻酔を担当致します。手術前には担当麻酔科医師及び手術部スタッフが麻酔や手術当日の流れを丁寧に説明し患者様に不安の無いように対応しています。
当科で最も多い肺がんに対する肺葉切除術の場合、全国集計による標準的なリスク評価では周術期死亡1%程度とされています。大学病院であるため種々の余病をお持ちの方が多く受診されますが、綿密な評価と関連臨床科との連携、丁寧な手術操作をこころがけ、手術後に不整脈、肺炎、空気漏れ、声のかすれ、脳梗塞などの合併症も全国集計の標準的な頻度より少ない発生率に留まっています。手術のリスクは行う手術と患者様の体の状態により異なりますので、検査結果に基づいて説明致します。
日本胸部外科学会学術調査(日本胸部外科学会のサイトに移動します)
http://www.jpats.org/modules/investigation/index.php?content_id=4
日本胸部外科学会2008年学術調査
●2008年日本語による合併症
硬膜外麻酔という背中からの麻酔、点滴、内服などを組み合わせ痛みの軽減を行います。術後、完全に痛みをなくすことはできませんが、かなり軽減することが可能です。痛みがあるときは、追加で薬剤を投与しますので申し出てください。
手術後はドレーンという管が胸部に数日間留置されますが、肺炎、血栓防止のためにも、術後早期からの離床が大切です。術後、回復に問題の無い方は手術翌日から歩行して頂きます。仕事は、退院後の状態で術後1か月くらいから再開している患者さんが多いです。
胸腔鏡手術では胸に複数の傷ができますが、ドレーンの留置創以外は全て吸収性の糸で幾層にも縫合してあるので抜糸の必要はありません。手術後7日程度で傷を覆っていた被覆材を取り去って傷を確認して終了です。ドレーン抜去後の傷には縫合糸があるのでこの部分は抜糸が必要です。通常、退院後の初回外来の診察時に行います。
現在の医療制度では、手術治療は行う手術術式、入院日数などに応じて包括医療として定額の支払いが行われています。加入されている健康保険、年齢・年収に応じた高額療養費制度の手続きなどにより、同じ手術を受けられても窓口で支払う医療費は異なります。予定される手術と入院日数によりおおよその費用は病院の入院窓口で聞くことができます。
天気がいいときには病室から富士山も見えます。
病室からの景色

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