獨協医科大学埼玉医療センター 呼吸器外科

FOR
STUDENTS

学生・研修医の方へ

外科といえば、消化器外科や心臓血管外科などを思い浮かべる方も多いと思います。 その中で、呼吸器外科は?というと…昔は胸部外科というくくりで心臓血管外科と同じグループで診療にあたることが多かったのですが、近年は医療技術の高度化・細分化に伴い呼吸器外科の独立が進んでいます。

実際に日本人の死因のトップである肺癌を扱い、また、死因の上位を占める大腸癌の肺転移をはじめとした転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、気胸、先天疾患、外傷、感染性肺疾患など様々な疾患を扱っており、年々手術件数が増えています。

外国では、General Thoracic Surgeryと呼ばれ、胸部の心臓、食道を除いた幅広い疾患を担当する胸部外科医です。呼吸器外科医は、胸部理学所見、胸部画像診断、気管支鏡検査、胸腔鏡検査、手術、術後急性期の呼吸管理、呼吸リハビリテーションなど、専門性が高いにも関わらず、習得できる技能は、プライマリーケアです。
また、現在は、肺癌に対する抗がん剤治療も開発されており、以前なら手術にならなかった患者さんも手術するようになってきました。今後、手術件数はまだまだ上昇していきます。

呼吸器外科手術

しかし、呼吸器外科医は現在も少なく、不足しています。

呼吸器外科専門医 1,587人(2021年4月現在)
心臓血管外科専門医 2,375人(2021年3月現在)
消化器外科専門医 7,995人(2021年4月現在)
呼吸器内科専門医 7,118人(2021年4月現在)

現在、次世代を担う呼吸器外科の育成が急務となっております。
獨協医科大学埼玉医療センター呼吸器外科では、臨床能力が高く向上心のある呼吸器外科医の育成を目指します。

当科での研修目標

医師免許取得後5年で外科専門医、8年で呼吸器外科専門医の資格取得を目標に、臨床能力の高い呼吸器外科医の養成を目指しています。呼吸器外科としての専門的臨床知識や手術手技の習得の他、患者様への説明の仕方や術前、術後管理など様々なスキルを習得できるようサポートするのが当科の最大の特徴です。呼吸器外科医としてどこでも通用する医師育成に獨協医科大学埼玉医療センター呼吸器外科は全力で邁進していきます。

当科の特色

現在当院の呼吸器外科は5~6人で運営をしています。
5~6人であるため、自分の実力に合った症例を数多く経験することができます。仕事はみな平等に分担しており、若い外科医だけが、カンファレンスの準備や、サマリーなどの雑用、病棟管理だけで手術ができないということはありません。必ず上級医の指導のもと、若い外科医が中心となり、患者様を第一に考え、安全を考慮した医療を行っています。

また当科は、大学病院と市中病院の両方の要素を兼ね備えています。大学病院としての最先端医療、それに伴った研究が可能です。また当院の周辺地域には、呼吸器外科がないため、進行した肺癌から、気胸まで様々な疾患を偏りなく、豊富な症例を経験し技術の習得が可能です。新病棟が竣工し、病棟・手術室も一新されて最新設備となりました。手術枠も倍近く増加しており、さらに症例数が増えていくことが期待されます。

質の高い治療を行うために必要不可欠なことは内科との連携です。当科は呼吸器アレルギー内科との連携を緊密に行っています。また救命救急科とも連携し、胸部外傷なども積極的に治療介入しています。

若い医師は労働力ではなく戦力です。

文章だけでは、当科の良さや雰囲気は伝わりません。
まずは実際に見学にきてください。そして気軽になんでも聞いてください。
一緒に埼玉県の呼吸器外科を支える若手医師を心よりお待ちしています。

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