脊柱側弯症
若い方、特に小児や思春期に発生する側弯症に対し、装具療法から標準的な手術治療まで幅広く対応します。成人期の脊柱変形に対しても日常生活での不自由さや変形に付随する痛みなどを軽減させるための変形矯正手術を行います。
思春期特発性側弯症
- 患者さん(術前)
- 10代女性
- 左写真(術前)
- 胸椎、腰椎に大きなカーブ(脊椎の変形)が発生しており、成長に伴う進行が認められました。
- 右写真(術後)
- 後方からの側弯症手術を行い脊柱変形(カーブ)は矯正され背骨がまっすぐになっているのがわかります。
成人脊柱変形
- 患者さん(術前)
- 70代女性
- 左写真(術前)
- 脊椎の並びの不整が発生しており、姿勢異常と腰背部痛、日常生活においても深刻な障害をきたしています。
- 右写真(術後)
- 前方法と後方法を組み合わせた二期的脊柱変形手術を実施し、良好な矯正が得られています。姿勢の改善に伴い疼痛も軽減しています。
脊柱側弯症について
- 治療期間
- 若年者の場合入院期間は10日前後 高齢者であれば2~4週間程度で杖歩行、階段昇降が可能となり自宅退院となります。若年者の場合、手術後の装具(コルセット)は不要ですが、高齢者の場合は術後3~6ヶ月間の装具装着が必要です。
- 費用
- 全て保険診療で行われます。
- リスク
- 出血、骨折、インプラント破損、感染、硬膜損傷、神経血管損傷などが起こり再手術となる可能性があります。
希望者には自己血(ご自分の血液)を貯めておき、手術時に使用することも行います。