group spine surgery脊椎班

骨粗鬆症性椎体骨折

高齢化する社会において骨粗鬆症は深刻な問題です。骨粗鬆症による椎体骨折(背骨の骨折)は痛みや麻痺(下肢の脱力)、姿勢異常による歩行障害につながります。当班では保存治療で治らない骨折に対し、BKP(バルーンカイフォプラスティ)をはじめとする低侵襲手術を行っております。また術後に予想される続発性椎体骨折の予防のため、骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでおります。

患者さん
80代女性
左写真(術前)
転倒後からの腰痛あり当院を受診されました。
第12胸椎椎体骨折を認め椎体内に大きな空隙を認めております。MRIでは椎体内に高信号を認めております。
右写真(術後)
空隙を埋めるようにセメントを注入しています。
治療期間
通常1週間前後で杖歩行、階段昇降が可能となり自宅退院となりますが、手術前から歩けない方などはリハビリテーション病院への転院を必要とすることもあります。
費用
全て保険診療で行われます。
リスク
隣接椎体骨折、神経損傷、感染、血圧低下、セメントの血管内流入などが起こり再手術となる可能性があります。