脊椎変性疾患
頚椎、腰椎の変形により脊柱管とよばれる神経の通り道が狭くなり、脊髄・神経根・馬尾神経が圧迫されることにより四肢の神経痛、感覚障害、筋力低下や歩行障害、手指の不器用さ(巧緻運動障害)などの神経症状が出現します。手術では、神経の圧迫を解除することを目的に椎弓形成術や椎弓切除、脊椎固定術を行います。脊椎内視鏡を用いた低侵襲手術も実施しております。
- 患者さん
- 60代女性
- 左写真(術前)
- 術前の腰椎X線写真。椎間板がすり減り、背骨が前方にすべっているのがわかります。MRIでも馬尾神経が圧迫されているのがわかります。
- 右写真(術後)
- 全身麻酔による後方からの腰椎椎体間固定後のX線写真です。スクリューを正確に設置するために、CTナビゲーションシステムを用いました。
- 治療期間
- 通常1〜2週間程度で杖歩行、階段昇降が可能となり自宅退院となります。
- 費用
- 全て保険診療で行われます。
- リスク
- 出血、骨折、血腫、神経血管損傷、感染などが起こり再手術となる可能性があります。希望者には自己血(ご自分の血液)貯血を行い、手術時に使用し同種血輸血を回避します。