小児足部変形疾患
特に先天性内反足の治療に力を入れております。新生児から乳児に対する初期治療に用いる Ponseti法(1990年代から普及した現在の世界標準療法)に関して20年近い臨床実績があり、遺残変形に対する観血的変形矯正手術における関節鏡補助下の小侵襲手術にも積極的に取り組んでいます。その他の小児足部変形や足根骨癒合症に対する手術においても、骨成長障害のリスクを伴う関節固定は極力避けて、軟部組織や腱移行による関節バランス改善を目指しています。
- 患者さん
- 0歳女児
- ①上段写真
- 内反足に対してPonseti法にてギプス固定を行なった写真。
- ①中段写真
- ギプスを巻く前の足部の写真。
- ①上段写真
- 骨モデルを用いた関節の固定位置の再現。
- ②最下段写真
- 足部外転装具を装着した写真。
- 治療内容
- 先天性内反足に対してPonseti法によるギプス矯正と足部装具による治療を行いました。治療はギプスを1週間ごとに巻き直し、少しずつ変形を矯正していく形で進めます(画像① 左から右に進むように決まった形で矯正します)。ギプスによる治療が完了した後は装具により治療を継続します。
- 費用
- 全て保険診療で行われます。
- リスク
- ギプス矯正中、あるいは装具装着中は皮膚トラブルや皮膚壊死などの褥瘡となることがあります。