人工膝関節全置換術(TKA:Total Knee Arthroplasty)
変形性膝関節症や大腿骨内顆骨壊死、関節リウマチでは、強い膝関節痛により歩行や階段昇降が困難になります。この手術は、傷んだ関節面を人工関節に置き換えることで新しい関節を作る手術です。
当院では片側手術だけでなく、両側変形症例に対しては両側一期的手術を行うことで、入院が単回で済み、リハビリに要する期間を短縮するようにしています。両側同時の手術でも入院期間はあまり変わりません。原則として翌日から歩行練習を開始できます。人工関節の耐用年数も15-20年以上と非常に長くなっています。
- 患者さん
- 70代女性
- 左写真(術前)
- 術前の膝関節X線写真。両側で軟骨が完全に消失し、高度の内反変形(O脚)を呈しています。
- 右写真(術後)
- 全身麻酔による両側一期的人工膝関節全置換術を行った後のX線写真です。変形が矯正されまっすぐな下肢になっています。
- 治療期間
- 常2~3週間前後で杖歩行、階段昇降が可能となり自宅退院となります。希望される方は回復期リハビリテーション病院への転院を調整します。
- 費用
- 全て保険診療で行われます。
- リスク
- 出血、骨折、細菌感染などが起こり再手術となる可能性があります。