獨協医科大学内科学(内分泌代謝)教授の麻生好正です。私たちのホームページを訪れて頂き、誠に有難うございます。教室の紹介と私が目指していることを述べてみたいと思います。
当教室は、初代の下田新一教授、2代目の笠井貴久男教授とも甲状腺学の専門家でしたので、甲状腺疾患の臨床は伝統的に強い分野です。甲状腺は栃木県の最後の砦と言っても過言ではありません。また、下垂体、副甲状腺、副腎、膵、性腺、Ca・骨代謝、脂質代謝疾患など、バラエティーに富んだ内分泌代謝疾患の診断、治療もカバーしています。次世代シーケンサーを駆使して遺伝子変異などの先端的な診断にも積極的に取り組んでいます。
3代目の私の専門は糖尿病学です。我が国の糖尿病患者は増加の一途を辿り、1000万人時代に突入しました。内科は英語でMedicineと言いますが、まさに医学そのものです。糖尿病は全身性疾患であり多彩な合併症を呈しますので、効率よく内科医としての素養が身につきます。すなわち、「糖尿病学を知ることは、内科全てを知ることになる」になるわけです。
糖尿病治療の基本は、患者を中心としたアプローチを基盤とした個別化治療です。個別化治療とは、「病気を診るのではなく、人を診る」ことに等しいと思います。患者さんとの出会いは、一期一会です。教室の仲間全員が、患者さんを癒すことができて、尊敬され信頼される医師なってほしいと思っています。
医師の育成も個別化の指導が大事だと思っています。医師それぞれ、スタート地点は違っても、成長し続けることが大事です。つまり、昨日より今日、今日より明日と少しでも成長できるような指導を目標としています。
麻生 好正教授
私の医師のモットーは3S(スリーエス)です。すなわち、患者さん、医局の仲間、メディカルスタッフ皆に対して、Smile、Support、Sympathy(共感、情け)の3つのSを基本姿勢とする医師に育ってほしいのです。もちろん、Study(勉強、研究)のSは大学病院の宿命ですので当然です。研究は極めて重要です。基礎・臨床研究を融合して、新たな診断法、治療法などの臨床に直結する研究はまさに人類貢献です。
ホームページを訪れて頂いた皆さん、是非、私達の仲間になって、内分泌代謝・糖尿病の診療・教育・研究の道を一緒に歩んでみませんか。ハッピーな医師の人生を送れるように、医局員一丸となって支えます。入局をお待ちしています。
獨協医科大学 内分泌代謝内科講座は、初代下田新一教授を引き継ぎ、2代目笠井貴久男教授、現在、麻生 好正教授が内分泌代謝内科講座を担当され、糖尿病を中心とした代謝疾患、内分泌代謝疾患の診療、研究が行われている。総合内科的な広い視野を持ち、evidence-basedな科学的医療をモットーとする一方、患者教育に力を注ぎ、患者の日常の悩みに少しでも答えられるような全人的医療を目標として診療を行っている。本教室における研究は教室の臨床目標の延長上にあるものと考えており、物事をどこまで明らかにし、あるいは問題をどこまで解決することができるかを考え、実践してゆくことを目標にしている。
1973年 (昭和48年) |
下田 新一教授(初代)のもと、獨協医科大学 内科(内分泌)として開設された。当初医局員5名よりスタートし、10年後には20名、20年後には57名が医局員となり、現在の教室の基礎が築かれた。 |
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1997年 (平成9年) |
2代目 笠井 貴久男教授が就任、糖尿病・甲状腺疾患と中心とした診療に加え、血管をはじめとする細胞培養を用いた分子生物学的研究が進められ、現在の教室の研究の出発点となった。 |
1999年 (平成11年) |
内科学(内分泌代謝)と改名された。 |
2013年 (平成25年) |
3代目 麻生 好正教授が就任。糖尿病を中心に臨床のみならず、基礎研究も含めて臨床の病態メカニズム解明を積極的に探究している。また、若手医師の教育にも注力し行っている。 |
栃木県下都賀郡壬生町北小林880
代表電話:0282-86-1111 / 外来受付電話:0282-87-2196