悩んでいるあなたへ
心と体を大切にしながら
様々な症状をサポートします
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同じ悩みの人はいっぱいいるよ。
食べることや体重が怖くなってしまうのは、あなたが弱いからじゃないよ。神経性やせ症は、心の不安が影響する病気。でも、あなたの体も心も、本当は栄養を必要としているよ。無理しなくていいから、少しずつ自分を大切にしてみよう。ひとりじゃないよ。
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ゆっくりで大丈夫。
食べすぎてしまっても、自分を責めなくていいよ。神経性過食症は、ストレスや不安が関係している病気。食べた後に苦しくなることがあっても、あなたは決して悪くないよ。ゆっくりでいいから、安心できる人に気持ちを話してみてね。
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それはわがままじゃない。
食べることが怖かったり、特定の食べ物を受けつけなかったりしても、それはわがままじゃないよ。味や食感、過去の経験などが影響して、食べることが難しくなる病気。でも、あなたに合った方法で少しずつ食べられるようになるよ。ひとりで悩まなくて大丈夫。あなたを理解し、支えてくれる人がいるからね。
摂食障害とは?
摂食障害とは、「食べること」に関する行動に問題が起き、それによって心と体の両方に不調があらわれる病気です。単に「やせすぎている」だけではなく、体重や体型に対する強いこだわりや、不安・苦しさなどの気持ちも関係しています。
自然に治ることは少なく、長い間苦しんでいる人もいます。早く気づき、心と体の両方に適切な治療や支援を受けることが大切です。
摂食障害のタイプ
■ 神経性やせ症
無理にやせようと食事を極端に減らし、痩せていても「まだ太っている」と感じてしまいます。体重が増えることに強い恐怖を感じ、自分では問題に気づきにくいのが特徴です。重症になると命にかかわることもあります。
■ 神経性過食症
短時間で大量に食べたあと、「体重が増えるのがこわい」と思い、吐いたり下剤を使ったりして体重をコントロールしようとします。体には大きな負担がかかり、心のバランスも崩れやすくなります。
■ むちゃ食い症
むちゃ食いをするが、吐いたりせず体重が増えていきます。食べることが自分で止められず、罪悪感や自己嫌悪に苦しむ人が多くいます。
■ 回避・制限性食物摂取症
特定の食べ物への強い嫌悪感や不安のため、十分に食べられず、栄養が偏ったり、体重が増えにくくなったりします。やせたいという気持ちからではなく、食べ物そのものが怖い・気持ち悪いと感じるのが特徴です。
摂食障害は年齢や性別に関係なく起こります
摂食障害は若年女性に多い病気とされていますが、男性や大人でも発症することがあります。本人も周りの人も「まさか自分が…」と思いがちですが、誰にでも起こりうる問題です。
まずは話してみることから
「誰にも相談できない」「自分とは関係ない」と思っていませんか?
少しでも気になることがあれば、家族や先生、保健室の先生、相談窓口など、話しやすい相手に相談してみましょう。早めの気づきとサポートが、回復への大きな一歩になります。
- Q1,摂食障害にはどんな治療があるの?
- A. まずは医師が、心と体の状態を詳しく確認します。治療は「病気への理解」「栄養管理」「心のケア」が中心です。薬を使うこともあります。必要に応じて入院治療が選ばれることもあります。
- Q2. 摂食障害のサインにはどんなものがある?
- A. 急激な体重減少や食事のこだわり、過食、嘔吐、トイレの頻繁な使用、気分の変化などが見られます。気になる変化があれば、早めに心療内科や精神科に相談しましょう。
- Q3. ダイエットややけ食いと何が違うの?
- A. 摂食障害は、「食べる・やせること」に極端にとらわれ、日常生活に支障が出るのが特徴です。やめたくてもやめられず、強い罪悪感を伴う場合は病気の可能性があります。
- Q4. 若い女性だけの病気ですか?
- A. いいえ。女性に多い傾向はありますが、男性や中高年でもかかることがあります。誰にでも起こりうる病気です。
- Q5. 摂食障害は治らないの?
- A. 治る可能性は十分あります。早期に適切な治療を受けることが大切です。時間がかかることもありますが、焦らず、根気よく取り組むことが回復への近道です。
- Q6. 摂食障害かな?と思ったらどうしたらいい?
- A. 一人で悩まないで、だれかに「助けて」と伝えてください。早く気がつけば、回復も早く、再発も予防できる場合が多いです。
栃木県摂食障害支援拠点病院獨協医科大学精神神経科内
0282-87-2281受付時間:月曜日(祝日は除く) 9:00~15:00
栃木県摂食障害支援拠点病院では、
全例を直接治療するわけではありません。
受診希望の方には、地域や症状に応じて
適切と思われる医療機関をご案内します。