TEL.048-965-1111

〒343-8555 埼玉県越谷市南越谷2-1-50


診療案内


外来担当医表

               
1診 近澤 河合 片桐 一桝
(1.3.5週)
瀧口
(2.4週)
清村 交代制

乾癬外来
小林
長坂
2診 長坂 一桝 横山
(1.3.5週)
尾上
(2.4週)
近澤 河合
3診 腫瘍外来
須山
(再診)
腫瘍外来
(須山)
松木 片桐 山下
4診 田中(浩) 腫瘍外来
(横山)
西村
田中(浩)
(1.3.5週)
植竹
(2.4週)
5診 松木(1.3.5週)
西村
(2.4週)
植竹
山崎

 診療実績(2020年度)(入院) ここをクリック


【手術実績】

・悪性腫瘍

 基底細胞癌  107
 有棘細胞癌  46
 Bowen病  20
 悪性黒色腫  17
 乳房外Paget
 16
 血管肉腫  2 
 その他  6


・良性腫瘍

 粉瘤  51
 脂肪腫  36
 母斑  15
 脂腺母斑  5
 毛母腫 6
 その他  34

 

・外傷、デブリードマン等

 熱傷  5
 尋常性白斑
  /ミニグラフト
 2
 血腫  2
 その他  13

 


【炎症性疾患実績】

 蜂窩織炎  31
 帯状疱疹  21
 薬疹  22
 水疱性皮膚疾患  12
 血管炎  8
 アトピー性皮膚炎  6
 円形脱毛症  6




 分野別紹介

非腫瘍性(炎症性)皮膚疾患

【外来診療】
当科の特徴として、アトピー性皮膚炎、痒疹(多形慢性痒疹、結節性痒疹、丘疹紅皮症など)など掻痒の強い難治性疾患患者を多く診察しています。ステップアップ式の独自の痒疹治療アルゴリズムを用いることにより、患者だけでなく医師側の治せないことに対する負担が軽減され、比較的速やかに有効な治療法にたどり着けます。しかし、これらの疾患は難治かつ再発性であり、難治例への対応と共に長期的治療方針や副作用対策が今後の課題です。困っている患者に対して、できるだけの方法を探って対応する、このような方針で診療に当たっています。その他、別項にある乾癬外来、円形脱毛症に対するDPCPを用いた局所免疫療法、尋常性白斑に対するミニグラフト(短期入院)、陥入爪・巻き爪治療、Qスイッチルビーレーザーによるあざやシミの治療なども実施しています。

【入院診療】
入院患者の約4割が非手術患者です。重症薬疹(TEN, SJS, DIHS)、天疱瘡、類天疱瘡、皮膚筋炎、強皮症、膿疱性乾癬、壊疽性膿皮症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症などの血管炎などが主要な重症疾患です。これらの疾患ではステロイド内服、ステロイドパルス療法、免疫抑制剤、血漿交換、IVIGなどを組み合わせて治療し、感染症などの副作用に注意しています。34人のチーム制ですので医局内で確立した治療方針や副作用対策が浸透しやすく、安定した診療を続けられています。また、これらの診療を行うには、他科との連携が必須であり、多くの診療科にご指導、ご協力頂いています。また、日常遭遇しやすい疾患である帯状疱疹、蜂窩織炎などの入院も多く、重症化した症例に対応するとともに、典型例を熟知することで、類似しているが鑑別を要する疾患(偽痛風、痛風、関節リウマチ、硬化性脂肪織炎、副鼻腔炎、化膿性腱鞘炎、シャルコー足、骨髄炎など)の診断能力が向上することを実感しています。

悪性腫瘍

 須山准教授、横山講師は皮膚外科を専門とし、皮膚悪性腫瘍指導専門医、がん治療認定医の資格を有しており、広く県内各所や近隣都県から紹介される多数の皮膚悪性腫瘍の治療を行っています。皮膚悪性腫瘍は多くの場合、手術が治療の第一選択になります。早期に受診していただければ切除によって救命できます。手術可能な場合は腫瘍切除術やリンパ節郭清術(頸部、腋窩、鼡径・腸骨、膝窩など)、再建術(植皮術、皮弁形成術)を行います。進行した皮膚がんの場合には抗がん剤や放射線照射などを行っています。とりわけ最近では種々の悪性腫瘍に対して新しい抗がん剤が登場し、手術のみでなく抗がん剤や放射線治療を組み入れた集学的な治療を行っております。
 これまで悪性黒色腫にのみ施行されてきたセンチネルリンパ節生検も保険適応の拡大に伴い、2018年4月からメルケル細胞癌や2㎝以上の有棘細胞癌にも行っています。肛門部の悪性腫瘍(肛門パジェット病や有棘細胞癌など)では、肛門管内にまで腫瘍が進展していることも多く、腫瘍切除後に植皮術や皮弁作成術などで肛門管を再建する(作り直す)必要があります。内視鏡による術前の診断や、肛門管再建時に一次的な人工肛門造設などを消化器内科や外科の協力のもとに行っています。
 また、他院で皮膚がんの切除をしても十分に取り切れなかった場合や、マンパワーや技術的な面で手術が躊躇された皮膚がん患者様も、手術や抗がん剤などの治療が可能であれば、できるだけ当科でお引き受けするよう努力しています。病院の増築にともない手術枠や病床数が増えましたが、恒常的に満床の状態でかなり先まで手術枠が塞がっていることも多いため、急ぎの患者様の対応の場合はご紹介前に御一報いただければ幸いです。

その他の手術

 当院では皮膚がんのみならず、皮膚良性腫瘍、感染症、皮膚潰瘍、熱傷なども手術により治療しております。皮膚がんの治療と同様ですが、必要があれば、植皮や皮弁を用いて傷を再建し、手術以外にも傷に対して陰圧閉鎖療法、皮膚科ならではの治療として創傷被覆材を用いたり、軟膏処置を行い、患者さんの生活の質を向上させるような治療に努めています。
 皮膚科では、体表面全域を扱うため、手術も頭から足の爪先まで様々な部位に及びます。例えば、小さな色素性母斑(ほくろ)や粉瘤、脂肪腫などあれば外来手術での治療が可能です。また、良性腫瘍でも部位によって術後の安静が必要なもの(足の裏など)や、小児や高齢者で安静が困難な方に対しては入院での治療をしています。患部が広範囲であったり、深部(筋肉など)に及ぶものであれば入院の上、全身麻酔で治療を行います。
《具体的な対応疾患》
・粉瘤、石灰化上皮種、脂肪腫、色素性母斑、脂腺母斑などの皮膚良性腫瘍
・皮下膿瘍、慢性膿皮症、壊死性筋膜炎などの感染症
比較的全身状態良好な熱傷、褥瘡、壊疽(手指、足趾)
・その他にも巻き爪、腋臭症や尋常性白斑に対するパッチグラフトなどにも対応しております
 日帰り手術は、月、水、木、金曜日に、入院局所麻酔手術は火、金曜日に、全身麻酔による手術は木、土曜日(第一、第二)に全て予約制で行なっております。手術を希望される方は余裕を持った日程で受診されることをお勧めします。


アトピー性皮膚炎

【診療方針】
 アトピー性皮膚炎は、乳幼児期~成人までさまざま程度で慢性に経過し、かゆみのある湿疹をくり返す皮膚疾患です。また症状の悪化は患者さんの
QOLを大きく低下させることが分かっています。患者さんそれぞれで症状の経過や生活環境、悪化する原因が大きく異なるため、症状を改善・安定化させるためには、患者さんひとりひとりが病気をきちんと理解され、ご自身に合った治療法や生活スタイルを築くことが重要になります。当院でのアトピー診療は患者さんがアトピー性皮膚炎の正しい知識を身につけていただき、ひとりひとりに対応したきめ細かな診察と治療を行うことで患者さんのQOLの向上をともに目指します。
【診療内容】
 日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインに基づいた標準治療を行っています。保湿剤外用を中心とするスキンケア指導、ステロイド剤・免疫抑制剤(タクロリムス)による外用治療、抗ヒスタミン剤の内服治療、日用品のパッチテストなどによる悪化因子の検索・除去指導を基本とし、患者さんの症状に合わせて、アトピー教育入院や免疫抑制剤(シクロスポリン)の内服、紫外線療法などを行います。またアトピー性皮膚炎新規治療薬の生物製剤
(デュピクセント)による治療も行っております。難治性の痒疹を合併した方には独自のアルゴリズムによる治療を行っています。また乳幼児期のアトピー性皮膚炎は年々増加傾向ですが、この時期のアトピーをしっかり治療しておくことが、子どもの成長によって食物アレルギー、喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患が変化する「アレルギーマーチ」を予防することが分かっています。当院では必要に応じて小児科のアレルギー外来にご紹介し連携をとって治療をすすめております。
 新規治療薬の治験や臨床研究も行っており、患者さんのご希望により適宜ご案内させていただきます。
 ※現在該当中の治験はありません。
 アトピー性皮膚炎教育入院は、アトピー性皮膚炎についての知識、理解を深め、今後の治療や普段の日常生活に役立てていただく目的で行います。
4日間からの短期日程でも可能です。
<検査>
臨床写真、重症度、血液検査(
IgE- RISTRASTなど)、かゆみなどに関する問診表(DLQINRSなど)、日用品のパッチテスト ※すべて行わないこともあります。
<
アトピー講義内容>
アトピー性皮膚炎一般、アトピー性皮膚炎の治療、外用剤と塗布の仕方、生活指導、スキンケア、アトピー性皮膚炎の合併症など

【ご開業の先生方へ】
 当院のアトピー性皮膚炎外来に患者様をご紹介いただく際に、こちらの「アトピー性皮膚炎病診連携シート」を紹介状に添えて下さい。
 患者様の経過を把握し、できる限り当院での診療に反映させたいと考えております。
※シートはリンクよりダウンロードしてお使いいただけます。
atopiseihihuennbyoushinnrennkeishi-to.pdf へのリンク

乾癬

 尋常性乾癬、膿疱性乾癬、関節性乾癬、乾癬性紅皮症の治療では、外用療法、紫外線療法、エトレチネート、シクロスポリン、PDE4阻害薬、生物学的製剤を症状に応じて使い分ける治療を行っております。2018年9月現在で約60名の患者さんが生物学的製剤を継続投与されています。以前は「治らない」といわれた疾患ですが、生物学的製剤の導入により、年齢、経過、症状に応じて適切な治療法を選択することで、症状がほとんど消失することも多くなっています。


外来担当表診療実績
分野別紹介
炎症性疾患
悪性腫瘍
その他の手術
アトピー性皮膚炎乾 癬