呼吸器内視鏡トレーニング
気管支鏡トレーニング
Simulator を利用した気管支鏡検査訓練
Simulator を用いた訓練により、短時間に効率よく気管支鏡検査手技になれることができます。また、気管支鏡検査に必要な解剖学的理解度を向上させることにも大変有効です。
当施設で行った実地検証では、初心者のみならずある程度の経験者でも、simulator 訓練による確実なスキルアップが確認されており、大変有用です。
Simulator 訓練の詳細 1
SSモニター画面上にリアルな仮想気管支像が映し出され、実際の手技になれる訓練ができます。
Simulator 訓練の詳細 2
操作パネルを利用して、気管支の分岐に関する各部名称が確認できます。これにより短時間に効率よく、気管支鏡検査に必要な解剖学的知識が得られます。
実際の気管支鏡手技訓練
1)ガイドシースとラジアル型気管支内超音波検査法を用いた肺末梢小病変の診断
X線透視下でも確認でき内容は小病変は、従来の気管支鏡で診断することは極めて困難でした。しかし、新規に開発されたガイドシースを用いて、気管支内腔超音波検査を行うことで病変部への到達を確認して生検できるため診断率が大きく向上しました。
2)コンベックス型気管支超音波を用いた中枢気管支周辺病変の診断
コンベックス型気管支超音波法を用いると縦隔や肺門リンパ節など気管支壁外病変を確認しながら穿刺生検できるため、従来、手術や縦隔鏡などを用いないと診断不能であった病変が診断が可能となりました。
3)特殊光診断装置による早期肺癌の検出
自家蛍光気管支鏡や狭帯域光気管支鏡といった最新の機器を用いて、レントゲンでは写らないような気管支内早期肺癌を見つけだすことが可能です。
4) 気管支インターベンション
高周波凝固法、アルゴンプラズマ凝固法および YAG レーザー法などを用いて気管支内腫瘍の治療を行います。早期肺癌病変に対しては、光線力学的療法(PDT:photodynamic therapy)治療も行います。PDT治療とアルゴンプラズマ凝固法などを併用した治療法も効果が認められています。もちろん、ステントを用いた治療も随時行ってます。
以上のような気管支鏡に関するトレーニングを行いながら、さらに一歩進んだ臨床検査・治療手技開拓に挑戦しております。
胸腔鏡トレーニング
局所麻酔下胸腔鏡検査訓練
最近、話題のアスベスト暴露による胸膜悪性中皮腫の診断を含め、胸水貯溜疾患の診断を安全、簡便、迅速かつ低侵襲に行う手技として重要な検査です。わが国で最も検査件数が多い施設であり、実地臨床を通じて訓練していきます。