子どものこころ診療センターについて
2009年に子どものこころ診療センターは誕生しました。
2011年にホームページを開設したときに、当センター設立の意義として、「小児を取り巻く心の問題が社会的ニーズとして高まるなか、専門医療機関として運営する」ことを明記しましたが、その後益々社会的ニーズは増すばかりです。
当センターで働く医師は小児科医です。主に2つの領域を専門診療しています。
ひとつは、小児神経科医の立場から神経発達症(発達障害)の診断と治療(医師)、療育指導(小児リハ部門)、家族を含めた心の支援(心理外来)などを行います。
第2は、小児心療内科の立場からいわゆる小児心身症(不登校、起立性調節障害、過敏性腸症候群、摂食障害など)の診療と治療を行っています。以上に加え、心のトラウマを抱えた被虐待児のサポート、昼夜逆転など睡眠障害、ゲーム障害の治療も行います。
この10年間で当センターの組織は大きく前進しました。当初、専任医師1名からスタートしましたが、現在は非常勤含めて医師は約10名。心理士や小児リハビリテーション、音楽療法なども加わり充実した診療体制ができあがりました。
当センターの良いところは、医師、心理士、リハビリスタッフ等がアイデアを出し合い、多職種協働の成果としてエビデンスレベルの高い治療プログラムを独自に作成し、外来や入院で実践していることです。
当センターは「子どもと親」のこころの支援を最大目標としています。これからも、関係各位のご支援をお願い申し上げます。