大会長挨拶
第68回日本衛生動物学会大会を、平成28年4月15日（金）〜17日（日）の会期で栃木県宇都宮市に於いて開催することとなりましたので謹んでご挨拶・ご案内申し上げます。宇都宮市での同大会開催は、小職の恩師である獨協医科大学名誉教授：故 山本 久 大会長による第41回大会（平成元年4月）以来、27年ぶりとなります。
衛生動物学では人体に病害を及ぼす全ての動物が研究対象となり、その生理・生態、病原体との相互関係、病理、免疫学的反応、疫学調査、防除法等々と大変広い学際領域を包括する学問であると考えます。よって今回の大会では広い分野の多くの皆様に御講演を戴く事を主眼にして、その他の企画といたしましては1）シンポジウム【ヒトの役に立つハエ】（予定）、2）教育講演【衛生動物の同定の基礎】（予定）、3）佐々学生誕100年実行委員会より御要望のありましたセミナー【佐々学生誕100年記念セミナー 明日の衛生動物学に向けてa）蚊学の将来、b）ダニ学の将来、c）有害動物学（害虫管理など）の将来、d）ユスリカ学（環境生物学）の将来（いずれも仮題）】及び大会長講演【医学部・医療関連学部における衛生動物学教育】を企画しております。そして本大会が将来の衛生動物学の発展の一助となれるよう大会実行事務局員一同と微力を傾注してまいりたいと考えております。
栃木県は関東地方北部に位置し人口は約200万人の内陸県です。地勢としては奥羽山脈、日光連山、足尾山地が連なり、標高1500m - 2500m程の急峻な山岳が連なっており、鬼怒川、那珂川、渡良瀬川等諸河川が地域を潤しております。県土のほぼ中央に宇都宮市が立地し県全体の4分の1に当たる約50万人が居住しております。県土の平野部は米・麦の産地、酪農地、畜産地でイチゴやカンピョウなどの特産物も栽培されています。県内には鬼怒川温泉、川治温泉、湯西川温泉、日光湯元温泉、那須町、那須温泉郷、塩原温泉郷のような飛鳥時代や奈良時代からの古い歴史を持つ名湯がございます。世界遺産に登録されている東照宮・日光二荒山神社・輪王寺の二社一寺もございます。
今後、本ホームページその他で演題募集のお願いを年内に予定しておりますので、奮って演題御提出・大会への御参加もお待ち申し上げております。
第68回日本衛生動物学会大会
大会長 千 種 雄 一
【獨協医科大学 熱帯病寄生虫病学講座 教授】