In vivo 免疫学って何?


in vivo はラテン語で「生体内の」という意味。in vivo 免疫学とは免疫機構を個体・臓器レベルで、研究すること。生体顕微鏡を使って生きたまま臓器内の変化を観察する (2 photon microscopy)、バイオプシーをする他、臓器を取り出して、切片上に多重免疫染色したり、mRNAを染め出したり (in situ hybridization) 切り出したり (laser dissection) するなどの手法がある。




免疫組織学って何?


免疫組織学とは、多重免疫染色した臓器・組織切片上で、複数の機能分子を同時に形態学的に解析する機能形態学です。組織構築を破壊することなしにありのままの細胞間相互作用を観察できるので、現場で起こっていることを最も直接的に観察できます。

in vivo  免疫学の図

図:ラット肝臓の樹状細胞(赤)の分布。肝マクロファージ(黒)、 IV 型コラーゲン(組織骨組み、茶)と3重免疫染色することで、存在部位や相互位置関係が一目瞭然である (J. Exp. Med. 183: 1865-1878, 1996)






解剖学で免疫学をやれるの?


私達の研究領域は、顕微鏡を使って免疫機構を研究する形態科学(免疫組織学)を中心としているので、解剖学の立場からユニークで独創的な免疫研究ができるのです。

免疫細胞の動態を支える2次リンパ臓器の顕微解剖の総説をPDF形式(英文)で用意しました。Arch Histol Cytol 73:1-21, 2010.






多重免疫染色法って何?


多重免疫染色法とはリンパ球や樹状細胞の亜集団、CD抗原、抗体産生や細胞増殖などの機能分子を同じ組織切片上に3−4種類まで染め分ける方法。われわれは三重酵素抗体法に酵素抗原法を加えた独自の方法 (Cell Tissue Res. 257: 459-470, 1989) を元に多くの成果を発表し、免疫組織学研究のトップラボとして高い評価を受けている。

多重免疫染色法の実際

多重免疫染色法についての解説文書を PDF 形式(日本語、700KB)で用意しました。Organ Biology 7(1): 21-30, 2000. を一部改変したものです。




トップページへ