1　典型的な椎骨の頭側観（上面観）と側面観を図示し，椎骨の基本構造の名称を記せ。

　[keywords] 椎体，椎孔，椎弓，横突起，棘突起，関節突起

胸椎 thoracic vertebra　の上面観と側面観を描き、(1) 椎体 vertebral body (2) vertebral foramen (3) transverse process (4) spinous process (5) 椎弓 vertebral arch (6) 上・下関節突起 superior/inferior articular process を指し示す。

2　脊柱の構成について説明せよ。

　[keywords] 頚椎，胸椎，腰椎，仙骨，尾骨

cervical vertebra ７個、thoracic vertebra １２個、lumbar vertebra ５個、sacrum １個、尾骨(coccyx) １個　合計２６個の骨からなる。

3　頚椎，胸椎，腰椎にある各特徴を簡潔に図示し，名称を記せ。

　[keywords] 横突孔，肋骨窩，肋骨突起

椎骨を図示し、頚椎 cervical vertebraの横突孔、胸椎 thoracic vertebraの肋骨窩、腰椎 lumbar vertebraの肋骨突起を指し示す。

4　仙骨について模式図を書き，説明せよ。

　[keywords] 仙骨管，仙骨孔，岬角，耳状面

仙骨を図示し、仙骨管（馬尾とそれを包む脊髄髄膜がある）、仙骨孔（仙骨神経が通る）、岬角（仙骨底の前方最突出点）、耳状面（仙腸関節面）を指し示す。

5　脊柱管と椎間孔について説明せよ。

　[keywords] 椎孔，脊髄，脊髄神経，上椎切痕，下椎切痕

• 脊柱管： 椎孔 vertebral foramen および仙骨管を上下に連ねた構造。脊髄と馬尾が納められている。
• 椎間孔： 隣接する椎骨において、椎弓の上椎切痕と下椎切痕によって形成される隙間。脊髄神経根が通り、脊髄神経節を形成している。

6　脊柱の連結を図示し，説明せよ。

　[keywords] 椎体の連結，椎弓の連結

連結を図示し、椎体の連結(椎間円板 intervertebral discによる線維軟骨結合＝椎間結合 intervertebral joint [symphysis])と椎弓の連結（椎間関節 zygapophysial [zygapophyseal] joint）を指し示す。椎体の間および椎弓の間の靭帯 ligament などに関しては、Netter 図１５８を参照。

7　環椎後頭関節と環軸関節と仙腸関節について説明せよ。

　[keywords] 後頭骨，環椎，軸椎，仙骨，寛骨

• 環椎後頭関節：環椎 atlas の上関節窩と後頭骨 occipital bone の後頭顆との間の関節。楕円関節だが、可動性は低い。
• 環軸関節：環椎 atlas と軸椎 axis の間の関節。環椎の前弓と軸椎の歯突起 dens との間が正中環軸関節で車軸関節を形成する。その両側には、外側環軸関節があって、平面関節を形成する。環軸関節によって、頭の回旋運動が可能になる。（Netter 図１７などを参照。）
• 仙腸関節：仙骨 sacrum と寛骨 hip bone （腸骨ilium）との間の関節。半関節で可動性は低い。各骨で関節部分は耳状面と呼ばれる。