筋学各論(総論の復習)
- 骨格筋の基本データ [図] - 板書
- 起始と停止(と経過) →骨名、骨の部位名
- 作用(と拮抗筋) →関節名
- 支配神経(と栄養血管) →筋群
- 形態(と分離) →筋名
- 付属器 →補助装置
- 筋群 [図と表] - 配付資料
- 全身の筋群
- 骨格と筋群と体腔
- 関節運動と解剖学的正位
- 素朴な疑問
- 骨格筋は本当に随意筋か?特定の筋のみを収縮させることは不可能。実際に行っていることは、関節の運動を指令しているに過ぎない。解剖学の知識がなければ、どのような筋があるかもわからないのが普通だ。解剖学を学習し、訓練を積めば、特定の筋のみを興奮させることも可能になるかも知れない。
- 屈筋と伸筋、作用するのは遠位の関節か?例えば上腕屈筋や大腿伸筋は、上腕を屈曲する筋や大腿を伸展させる筋を意味しないことに注意。これらの意味は、筋腹が上腕部にある屈筋、筋腹が大腿部にある伸筋をそれぞれ意味する。上腕屈筋は主に遠位の肘関節に作用し、肘関節(または前腕)を屈曲させる。大腿伸筋は、主に遠位の膝関節に作用し、膝関節(または下腿)を伸展させる。
- 各筋に特定の作用を必ず割り当てられるのか?(1)関節運動は、一般に複数の筋が協同して行われる。(2)筋の作用方向が、解剖学的な基準面と平行でない場合、各基準面へのベクトルの分力の大きさに応じて、各種の関節運動が発生する。以上の理由から、すべての筋に対して、特定の作用が割り当てられるわけではない。