骨学各論(導入)
骨学の学習目的
- 解剖学における座標(標識or枠組み)を獲得する
- 器官(臓器)の骨に対する相対位置
- 骨格と体腔と器官の関係
- 体部の間で生ずる運動の仕組みを理解する
- 個々の骨の形
- 隣接する骨の連結
- 関節の形と可能な運動
骨学実習の到達目標
- 主要な骨を同定できる
- 骨を見せられたとき、骨名を言える
- その骨がどの部分骨格に属するか言える
- 骨名を聞いたときに形をイメージできる
- 体のどこにあるかを言える(体部or部位)
- 隣接する骨との間の連結を説明できる
骨学実習の手順
- 骨箱から目的の骨を取り出す
- 対性の骨では、左右を判断する
- 形態の特徴を観察する
- 自分の体で確認する
- 隣接する骨と連結させる
- スケッチによる詳細な観察と記載
スケッチ(1)… 合計2図 (12月2日(月) 13:00 〆切)
- 頭蓋 cranium 側面観 lateral aspect と外頭蓋底 external surface of cranial base
スケッチ(2)… 合計8図 (12月9日(月) 13:00 〆切)
- 頚椎 cervical vertebra (C4またはC5) 上面観と側面観 superior and lateral aspects
- 胸椎 thoracic vertebra (T6またはT7) 上面観と側面観
- 腰椎 lumbar vertebra (L2またはL3) 上面観と側面観
- 仙骨 sacrum 前面観と後面観 anterior and posterior aspects
スケッチ(3)… 合計4図 (1月20日(月) 13:00 〆切)
- 肩甲骨 scapula 背面観 dorsal aspect
- 上腕骨 humerus 前面観 anterior aspect
- 寛骨 hip bone (外)側面観 lateral aspect
- 大腿骨 femur 後面観 posterior aspect
※提出時の注意事項
- 頭蓋1枚、椎骨2枚、四肢骨2枚。合計5枚(椎骨と四肢骨はホチキス留めする)
- スケッチを行った日時を記入する(例: 11/26 17:00-20:30)
- どの骨をスケッチしたか(骨箱番号・左右)を記入する(例: 15番の小箱内の頭蓋、8番の左の大腿骨)
スケッチ作成と評価基準
- 最初に必ずチェックリストで部位の確認を行う (LMSで提出)
- プロポーション(全体の形のバランス)に留意する; スケッチ用紙に大きく描く
- 細部の形質を正確に描く; 主要な線は濃い実線で描く(薄い破線は不可)
- 名称を正しく記載する (日・英を併記); スケッチに着色は不要
- 所見を出来るだけ書き込む (所見=図譜や教科書にある標準的な形態との相違点)(標準的な形態の場合は所見不要)
- 不正行為(骨の撮影・先輩のスケッチの持ち込み・友人のスケッチのコピー)は禁止する →違反者は処罰される
- 講義室内でスケッチに費やした時間を申告する (例:11月22日17:10〜20:35); 骨箱の番号を記す; 四肢骨では左右を記す
- 提出〆切を厳守する (
未提出者は期末試験を受験できない) - スケッチした骨に関する問題がしばしば試験に出題された
- スケッチは成績評価に占める割合が大きいので注意する (総合成績の30%〜40%を占める)
- AA 100点
- A 90点
- B 70点
- C 50点 (※Cが合格ではないことに注意)
- D 0点 (不正行為)