内視鏡外来

平林 秀樹、蒲 伸泰、阿久津 誠、今井 貫太(大学院生)

内視鏡外来では、上部消化管内視鏡・喉頭内視鏡を用いた検査・治療を中心におこなっております。とくに咽頭・喉頭病変の精査や生検処置、重複がん精査、逆流性食道炎の精査、食道異物の内視鏡治療を中心におこなっております。まだ件数は少ないですが、基礎疾患の関連から全身麻酔下手術の適応とならない患者様に対して、声帯ポリープの内視鏡下切除術(小さい病変に限って)も始めております。

近年では上部消化管内視鏡を用いた頭頸部表在癌の早期診断に力を入れております。従来外来診療で用いている喉頭内視鏡検査は、画質の問題から腫瘍性病変の早期発見には至らないことがあります。そこで我々は当院の内科(消化器)講座と連携をとり、より高画質で病変描出に優れた上部消化管内視鏡検査を用い、中・下咽頭癌(特に表在癌)の早期発見に力を入れております。治療に際しても内科(消化器)講座と合同で、内視鏡的咽喉頭手術(endoscopic laryngo-pharyngeal surgery:ELPS)をおこなっています。

文 阿久津