めまい外来

岡田真由美、添田一弘、永島祐美
滝瀬由吏江、小黒亮史、頌彦由丹

例年通り毎週木曜日の午後2時より、めまい外来をおこなっております。外来を担当する医師は5名で、岡田眞由美先生(岡田皮膚科耳鼻咽喉科クリニック)が第2、3木曜に、永島祐美先生、滝瀬由吏江先生、小黒亮史先生、頌彦由丹先生、添田一弘、が毎週木曜日に担当しております。時間の都合上、1日で診ることのできる初診患者様は限度があるため、当院の初診時にめまい外来をご予約いただいてから受診までに約1〜2か月はお待たせすることもあり、心苦しいですが、その分丁寧な問診と対応を心がけております。

赤外線CCDカメラを用いた眼振検査、ENG検査、重心動揺検査、MRIなどの画像診断など、疾患に応じ様々な検査を施行し診断に役立てております。疾患の内訳としては、やはり良性発作性頭位めまい症をはじめとした耳性めまいが多くを占めておりますが、稀な中枢性疾患などを見逃さないように、ときには脳神経内科や小児科、循環器内科ともコンタクトを取り診療に当たっております。

昨年度から「造影MRI検査による内リンパ水腫画像診断の評価に関する研究」を放射線科の協力と大学の倫理委員会の承認のもとに開始しました。通常の造影MRI検査と同様に、経静脈的にガドリニウム造影剤を投与した後、外リンパに造影剤が分布するのを待って内耳のMRIを撮影する方法が、従来のグリセロールテスト、フロセミドテストによる機能的な判断に比較し、より精度高く内リンパ水腫の状態を評価できるのではないかと期待されております。今まで原因不明とされていた感音難聴、めまい疾患に内リンパ水腫が関係している可能性も指摘されており、それらの診断にも有用と期待されております。

文 添田