「COL3A1 エクソン 6(c.547G>A:p.G183S)の遺伝子変異を有した
血管型エーラスダンロス症候群患者の培養皮膚線維芽細胞への
外部遺伝子の導入」研究について
2006年8月1日~2023年10月1日の間に,
血管型エーラスダンロス症候群の遺伝子診断をうけた患者さんのうち COL3A1 にエクソン 6(c.547G>A:p.G183S)変異を認めた患者さん
研究機関 獨協医科大学病院 皮膚科
研究責任者 井川 健(教授)
研究分担者 林 周次郎、
このたび獨協医科大学病院 皮膚科では、血管型エーラスダンロス症候群の遺伝子診断で COL3A1 にエク
ソン 6(c.547G>A:p.G183S)変異を認めた患者さんの、皮膚細胞を用いた研究を実施しております。この研
究を実施することによる患者さんへの新たな負担は一切ありません。また、患者さんのプライバシーの保護に
ついては法令等を遵守して研究を行います。
あなたの試料・情報について、本研究への利用を望まれない場合には、担当医師にご連絡ください。
1.研究の目的 及び 意義
血管型エーラスダンロス(EDS)症候群は、致死的な遺伝性結合組織疾患でありますが、現在確立され
た治療法は残念ながらありません。
本疾患の原因は COL3A1 の遺伝子変異による疾患であります。COL3A1 は 3 型コラーゲンという蛋
白質を作るために必要な遺伝子です。そして 3 型コラーゲンは血管や皮膚などを中心に全身の多くの場所
に存在します。血管型 EDS の患者さんでは、その蛋白質(3 型コラーゲン)が少なかったり、異常であっ
たりすることが原因で、皮膚や血管が正常な機能が保てなくなることが発病の原因になります。
この病気の COL3A1 の遺伝子変異の報告はこれまでに多数報告されていますが、最も多く報告されて
いる変異の種類には「exon6:c.547G>A:p.G183S」という遺伝子変異です。この変異の種類は、世界では
約 20 例報告があります。
近年、遺伝性疾患に対する遺伝子治療の研究が進んでおります。本研究では、この遺伝子変異を持った
細胞に遺伝子組み換え処置を行い、この細胞が作る 3 型コラーゲンを取り巻く細胞環境の正常化を検証す
ることを目的とします。
この研究(細胞を用いた研究)が成功した際には、動物モデルなどに発展させ最終的には血管型EDS患
者さんに新規治療法として届けることができる可能性があります。本研究は、現在未だ有効な治療法が存在
しなしない血管型EDS患者さんに対する、有効的な治療法の開発のための最も基礎となる研究になりま
す。
2.研究の方法
1)研究対象者
2003 年 4 月 1 日~2023 年 10 月 1 日の間に、獨協医大学病院皮膚科および信州大学遺伝診断
医学教室で血管型 EDS の遺伝子診断を行った患者さんのうち、
COL3A1 にエクソン 6(c.547G>A:p.G183S)変異を認めた患者さん2名を予定しています。
2)研究実施期間
実施許可日より西暦 2023年10月 31 日まで
3)研究方法
病気を診断する際に行った皮膚生検によって 得られた 培 養 皮膚線維芽細胞を エ ク ソ ン6(c.547G>A:p.G183S)の
遺伝子から産生される異常な蛋白の発現を抑制するようにデザインされた導入遺伝子と一緒に培養を行います。
遺伝子導入による培養細胞に及ぼす影響として, 顕微鏡を用いた細胞観察, 3 型コラーゲンを含めた線維芽細胞が産生する,
細胞外マトリックス関連蛋白とその遺伝子発現などを測定します。細胞の採取は, 既に血管型 EDS の診断のために採取した
培養線維芽細胞を用いる為, 研究のための新たな検査はありません。
培養細胞に導入する導入遺伝子は,ナノキャリア株式会社(旧;株式会社アキュルナ)によって開発されたものを使用します。
遺伝子導入実験はナノキャリア株式会社(旧;株式会社アキュルナ)と獨協医科大学病院皮膚科の 2 施設内で行います。
4)使用する試料・情報
◇ 研究に使用する試料
既に診断のために得られている培養皮膚線維芽細胞
◇ 研究に使用する情報
通常診療で得たカルテ情報(COL3A1 の遺伝子情報, 性別, 年齢, 身体所見;皮膚症状, 関節症
状, 病歴: 発症から診察までの症状, などが含まれます)
5)試料・情報の保存
本研究で収集する情報には個人が特定される情報は含みません。匿名化を行った資料を用い,収集した情報は
獨協医科大学病院皮膚科のインターネットに接続していないパソコンで保管し,研究終了後5年間の保存ののちに
速やかにデータを削除,破棄します。また,保存した試料・情報を用いて新たな研究を行う際には,そのお知らせ方法として,
公開すべき事項を含むポスターを新たに皮膚科ホームページ上の目につくところに掲示します。
6)研究計画書の開示
本研究の知的財産の問題上、原則的には研究計画書の提示は行えませんが、開示をご希望される患者さんが本研究
の対象であった場合に限り、開示をご希望される場合はお問い合わせください。
7)研究成果の取扱い
本研究の研究成果につきましては,国内外の医学学会での発表・報告や論文などの出版部への掲載を予定しております。
8)問い合わせ・連絡先
この研究についてご質問等ございましたら、下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの試料・情報が研究
に使用されることについてご了承いただけない場合には研究対象とはしませんので、2023年10月 31 日までに下記にお申し出ください。
資料・情報の使用を断られても患者さんに不利益が生じることはありません。なお,研究参加拒否の申出が,既に解析を開始
又は結果公表等の後となり,
当該措置を講じることが困難な場合もございます。その際には,十分にご説明させていただきます。
獨協医科大学病院皮膚科 研究担当医師 林 周次郎
〒321-0293 130-0012 下都賀郡壬生町北小林 880
TEL:0282-87-2154 (平日:10:00~16:00)
FAX:0282-86-3470
E-mail:dermatology@dokkyomed.ac.j
9)外部への試料・情報の提供
研究の過程で、導入遺伝子の再合成や導入方法のプロトコール再設定が必要な場合はその都度,ナノキャリア株式会社
(旧;株式会社アキュルナ)と情報を交換して導入遺伝子の再開発をナノキャリア株式会社(旧;株式会社アキュルナ)で行います。
交換する情報に患者さんの情報が含まれる場合は、匿名化された対象者識別コードを用います。
また、信州大学医学部遺伝医学教室より当院に送られた遺伝子情報と、培養皮膚線維芽細胞を用いる場合は、
信州大学医学部遺伝医学教室内で匿名化された状態で試料を受け取ります。
10)研究組織
共同研究施設
信州大学医学部遺伝医学教室
〒390-8621 長野県松本市旭 3-1-1
信州大学医学部附属病院遺伝子医療研究センター
責任者:古庄 知己
ナノキャリア株式会社(旧;株式会社アキュルナ)
〒113-0033 東京都 文京区本郷 3-42-1 三友ビル
責任者:秋永 士朗
オプトアウト同意
スティーヴンス・ジョンソン症候群ならびに中毒性表皮壊死症の患者の皆様へのお知らせとお願い
当院は、厚生爿動省の研究班が実施する「第2回Stevens-Johnson症候群ならびに中毒在表皮壊死症の全国疫学調査」に協力しております。得られた成果は、病気の予防や診断・治療に役立てたいと考えております。
このためスティーヴンス・ジョンソン症候群ならびに中毒中生表皮壊死症で受診された患者の皆さまのうち、2016年~2018年の期間に診断された方について、調査へのご協力とご理解をお願い申し上げます。
【こ協力いただきたいこと】
●あなたの病気に関する診青報(カルテに記載されている検査結果など)を、調査のために使わせて<ださい。
【ご協力にあたり、ご理解いただきたいこと】
●あなた個人に、お電話などで直接問い合わせることは-切ありません。
調査は、あなたの主治医が、カルテに記載されている検査結果などを、所定の調査亜「記入することにより行います。調査票は、この調査を担当している昭利大学医学部皮膚科学講座に送られます。
●あなたの個人情報は厳格に管理します。調査票にはあなたの「中生別、年齢、居住地 (都道府県のみ)」を記載します。しかし、「カルテ番号、氏名、住所、電話番号」など、個人を特定できる情報は記載しません。調査票の内容は、プライハシー保護のため、個人が特定できないような単なる数字に置き換えて集計します。調査結果を公表する場合も、個人名が出ることはありません。
●調査項目: 1.あてはまる診断基準、2.入院日、退院日、年、中生別、身長、体重、血圧、原疾患、既往歴、免疫に影響を及ほす薬剤の使用歴等、3.被疑薬及び投与期間、原因薬剤、4臨床症状及び検査所見、5.重症度スコア、6.治療、転帰、後遺症
●研究期間: 2018年9月26日~2021年3月。
●こ希望があれは、他の研究対象者の固人肩報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますので下記の連絡先までお申し出下さい。本研究にご協力いただけない場合には研究対象としませんので、同じ<下記の連絡先までお申し出<ださい。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
研究責任者
獨協医科大学病院 皮膚科 教授 井川 健
共同研究機関
昭和大学病院皮膚科講座 全国疫学調査責任者 教授 末木博彦 電話03-3784-8556
照会先および研究利用を拒否する場合の連絡先
連絡先 獨協医科大学皮膚科学教室 担当林周次郎
〒321-0293 下都賀郡壬生町北小林880
TEL :0282-87-2154 FAX :0282-86-3470 E-mail:dermatology@dokkyomed.ac.jp
オプトアウト同意
「血管型エーラスダンロス症候群患者の培養皮膚線維芽細胞を用いた研究」研究について
2006年8月1日~2024年10月1日の間に,
血管型エーラスダンロス症候群の遺伝子診断をうけた患者さんのうち
培養線維芽細胞を診断に使用した患者さん
研究代表機関 獨協医科大学病院 皮膚科
研究責任者(研究代表者) 井川 健(教授)
研究分担者 林 周次郎、
このたび獨協医科大学病院 皮膚科では、血管型エーラスダンロス症候群の遺伝子診断で COL3A1 に変異
を認めた患者さんの,皮膚細胞を用いた研究を実施しております。この研究を実施することによる患者さんへ
の新たな負担は一切ありません。また,患者さんのプライバシーの保護については法令等を遵守して研究を行
います。あなたの試料・情報について,本研究への利用を望まれない場合には、担当医師にご連絡ください。
本研究は「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(平成 29 年 2 月 28 日一部改正)」を遵守して
行われます。
1.研究の目的 及び 意義
血管型エーラスダンロス(EDS)症候群は,致死的な遺伝性結合組織疾患でありますが、現在確立され
た治療法は残念ながらありません。
本疾患の原因は COL3A1 の遺伝子変異による疾患であります。COL3A1 は 3 型コラーゲンという蛋
白質を作るために必要な遺伝子です。そして 3 型コラーゲンは血管や皮膚などを中心に全身の多くの場所
に存在します。血管型 EDS の患者さんでは、その蛋白質(3 型コラーゲン)が少なかったり,異常であっ
たりすることが原因で,皮膚や血管が正常な機能が保てなくなることが発病の原因になります。
この病気の原因の多くは患者さんが保有している 2 本の遺伝子のうち片方の変異遺伝子により産生され
た不良のコラーゲンが,正常のコラーゲンの発現を阻害してしまうことです。
近年,遺伝性疾患に対する遺伝子治療の研究が進んでおります。本研究では、この遺伝子変異を持った
細胞に遺伝子組み換え処置を行い,正常の 3 型コラーゲンの産生の増加を促します。将来的にこの治療が
患者さんに使用できるかどうかを検討するため、まずは、本疾患と診断された患者さんの細胞,遺伝子の組
み換え処置を行い,3 型コラーゲンを取り巻く細胞環境の正常化を検証することを目的とします。
この研究(細胞を用いた研究)が成功した際には,動物モデルなどに発展させ最終的には血管型EDS患
者さんに新規治療法として届けることができる可能性があります。本研究は,現在未だ有効な治療法が存在
しなしない血管型EDS患者さんに対する,有効的な治療法の開発のための最も基礎となる研究になりま
す。
2.研究の方法
1)研究対象者
2006年8月1日~2023年10月1日の間に,獨協医大学病院皮膚科および信州大学遺伝診断医学
教室で血管型 EDS の遺伝子診断を行った患者さん 60 名を予定しています。
2)研究実施期間
実施許可日より西暦 2024年3月31日まで
(対象患者さんは 2006年8月1日~2024年10月1日の間に遺伝子診断をうけた患者さん)
3)研究方法
病気を診断する際に行った皮膚生検によって得られた培養皮膚線維芽細胞に遺伝子組み換え処置を行います。遺伝子組み換えによる培養細胞に及ぼす影響として, 顕微鏡を用いた細胞観察, 3 型コラーゲンを含めた線維芽細胞が産生する, 細胞外マトリックス関連蛋白とその遺伝子発現などを測定します。細胞の
採取は, 既に血管型 EDS の診断のために採取した培養線維芽細胞を用いる為, 研究のための新たな検査は
ありません。
4)使用する試料・情報
◇ 研究に使用する試料
既に診断のために得られている培養皮膚線維芽細胞
◇ 研究に使用する情報
通常診療で得たカルテ情報(COL3A1 の遺伝子情報, 性別, 年齢, 身体所見;皮膚症状, 関節
症状, 病歴: 発症から診察までの症状, などが含まれます)
5)試料・情報の保存
本研究で収集する情報には個人が特定される情報は含みません。匿名化を行った試料を用い,収集した
情報は獨協医科大学病院皮膚科のインターネットに接続していないパソコンで保管し,研究終了後5年間
の保存ののちに速やかにデータを削除,破棄します。また,保存した試料・情報を用いて新たな研究を行
う際には,そのお知らせ方法として,公開すべき事項を含むポスターを新たに皮膚科ホームページ上の目
につくところに掲示します。
6)研究計画書の開示
本研究の知的財産の問題上,原則的には研究計画書の提示は行えませんが、開示をご希望される患者さん
が本研究の対象であった場合に限り,開示をご希望される場合はお問い合わせください。
7)研究成果の取扱い
本研究の研究成果につきましては,国内外の医学学会での発表・報告や論文などの出版部への掲載を予定
しております。
8)問い合わせ・連絡先
この研究についてご質問等ございましたら,下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの試料・
情報が研究に使用されることについてご了承いただけない場合には研究対象とはしませんので、2024 年
3 月 31 日までに下記にお申し出ください。資料・情報の使用を断られても患者さんに不利益が生じること
はありません。なお,研究参加拒否の申出が,既に解析を開始又は結果公表等の後となり,当該措置を講じ
ることが困難な場合もございます。その際には,十分にご説明させていただきます。
獨協医科大学病院皮膚科 研究担当医師 林 周次郎
〒321-0293 下都賀郡壬生町北小林 880
TEL:0282-87-2154 (平日:10:00~16:00)
FAX:0282-86-3470 E-mail:dermatology@dokkyomed.ac.jp
9)外部への試料・情報の提供
研究の過程で、株式会社アキュルナと情報を交換して遺伝子組み換え方法を株式会社アキュルナと確立
します。交換する情報に患者さんの情報が含まれる場合は,匿名化された対象者識別コードを用います。
また,信州大学医学部遺伝医学教室より当院に送られた遺伝子情報と、培養皮膚線維芽細胞を用いる場
合は,信州大学医学部遺伝医学教室内で匿名化された状態で試料を受け取ります。
研究結果の再現性などを確認するため当院で使用した培養細胞や,培養細胞由来の検体(RNA や蛋白)、
カルテ情報についても,信州大学医学部遺伝医学教室、株式会社アキュルナに匿名化された対象者識別コ
ードを用いてそれぞれ発送します。
10)研究組織
共同研究施設
信州大学医学部遺伝医学教室
〒390-8621 長野県松本市旭 3-1-1
信州大学医学部附属病院遺伝子医療研究センター
責任者:古庄 知己
主な役割: 診断、研究に参加される患者さんのリクルート
株式会社アキュルナ
〒113-0033 東京都 文京区本郷 3-42-1 三友ビル
責任者:秋永 士朗
主な役割: 遺伝子組み換え処置
オプトアウト同意
「上部消化管内視鏡検査を行った強皮症患者さんの臨床的特徴についての
後ろ向きコホート研究」について
2003年12月1日~2021年12月31日の間に、獨協医科大学病院皮膚科に入院または外来受診し、
強皮症(疑いも含む)と診断された患者さんへ
研究代表機関 獨協医科大学病院 皮膚科
研究代表者 井川 健
研究分担者 池上真美、池上徹栄、林 周次郎
審査委員会 獨協医科大学病院 臨床研究審査委員会
このたび獨協医科大学病院皮膚科では、強皮症(疑いも含む)の病気で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた研究を実施しております。この研究を実施することによる患者さんへの新たな負担は一切ありません。また、この研究は、人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に従い、患者さんのプライバシーの保護については法令等を遵守して行います。
なお、本研究は研究に参加される方の安全と権利を守るため、あなたの情報について、本研究への利用を望まれない場合には、担当医師にご連絡ください。
1.研究の目的と意義
強皮症における食道病変の頻度は50‐90%と報告され、その特徴は主に下部食道括約筋圧の低下と蠕動低下、
さらに食道運動機能障害です。上部消化管内視鏡検査(以下、内視鏡検査)では約60%の患者で胃食道逆流症
(gastroesophageal reflux disease;GERD)ないし逆流性食道炎が観察され、約40%に食道狭窄を合併します。
今回の研究では強皮症の臨床的特徴、制酸剤などの服薬歴、内視鏡所見による食道病変の評価や症状の重症度について多角的に解析し、
強皮症患者様に対して行った内視鏡検査所見と、それぞれの患者における臨床的特徴について統計学的解析を行うことを目的とします。
これらの結果より、強皮症患者における食道病変発症および重症化のリスク予想因子を解明し、研究結果によっては、どのような強皮症
患者に対して頻回の内視鏡検査を行う必要があるか、またGERDや逆流性食道炎の重症化を避けるための有効な治療(薬剤の種類、期間など)
と生活習慣との関連、および投薬を避けることが望ましいと考えられる薬剤について判明すれば、強皮症患者の生活の向上につなげることが可能とします。
2.研究対象者
2003年12月1日~2021年12月31日の間に、獨協医科大学病院皮膚科に入院または外来受診し、強皮症(疑いも含む)
と診断された患者さんで2022年3月末までに内視鏡検査が行われた患者さん
3.研究実施期間
研究全体の期間:本研究の実施許可日 ~ 2024年3月31日
4.研究方法
後ろ向き研究である。2003年12月以降2019年3月末までに獨協医科大学病院皮膚科に入院または外来受診し、強皮症と診断された
患者さんで内視鏡検査が行われた患者さんを対象とし、内視鏡検査を受けた日よりさかのぼり、臨床症状、検査所見、合併症の有無などを
評価項目として、内視鏡的な食道病変の重症度と各項目について、相関性を見出す。
5.使用する試料・情報
◇ 研究に使用する情報
【血液検査項目】
血液学的検査:血液学検査:赤血球数、白血球数、白血球分画(桿状核球、分葉核球)、
ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数
生化学検査 :総タンパク、アルブミン、AST、ALT、BUN、クレアチニン、血糖値、Na、K、
Cl、CRP、LDH
血液免疫学的検査:抗核抗体、抗セントロメア抗体、抗ScL-70抗体、抗RNAポリメラーゼⅢ抗
抗SS-A抗体、抗SS-A抗体、KL-6、IgG、その他保険収載されている膠原病
関連抗体(本研究のため新たに残血清などを用いて検査はしない、すでに検査
が終了している項目)
【内視鏡検査に関連した所見】
胃食道逆流症・逆流性食道炎の程度(改変ロサンゼルス分類)、バレット上皮の有無と程度、食道裂孔ヘルニアの有無と程度(幕内分類)、
咽頭喉頭および食道や胃への胆汁等の逆流の有無、胃粘膜萎縮の程度(木村・竹本分類)、食道腫瘍合併の有無、胃病変の有無、十二指腸
病変の有無、その他内視鏡検査で発見された病変、生検検査結果(癌が疑われるなど日常診療上必要と考えられた患者のみ)
【消化器内科における検査項目、その他】
ヘリコバクターピロリ菌感染の有無(日常診療上必要な患者のみ)、血中ガストリン・
血中コレステロール値(臨床上必要な患者のみ)、原発性胆汁性胆管炎(PBC)の有無
【アンケート】
F-scaleを用いた胃食道病変に関する症状のアンケート。
研究対象者となる患者さんの個人情報は匿名化し、プライバシーの保護には細心の注意を払う
6.情報の保存と廃棄
エクセルもしくはファイルメーカーで作成したデータシートに上記データ入力を行う。なお氏名、住所、検査施行日、
獨協医科大学病院患者IDなど、個人を特定できる情報および上記以外の項目は入力しない。また、研究用の対象者識別番号は
獨協医科大学病院患者IDとは別の任意の専用番号 (対象者識別コード) を入力する。なお、本データシートは獨協医科大学病院皮膚科
および医療情報センター長室(2022年4月1日以降はDIMER 先端医療研究センター長室)のインターネットに接続していないパソコン各1台
で保管する。また研究終了後は、5年間の保存ののちに速やかにデータを削除、破棄する。
研究対象者の対象表は、本研究専用の紙媒体を作成し、獨協医科大学病院患者IDとイニシャル(名・姓) および対象者識別コードのみ
を記載する。なお、本対象表は電子媒体への変換は行わず、皮膚科、消化器内科(医療情報センター長室、2022年4月1日以降はDIMER
先端医療研究センター長室)、公衆衛生教室で厳重に管理する。
7.研究計画書の開示
患者さん等からご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、本研究の研究計画書等を閲覧できます。
8.研究成果の取扱い
研究対象者となる患者さん等の個人情報がわからない形にした上で、学会や論文で発表することがあります。
9.この研究に参加することでかかる費用について
本研究は通常診療の医療情報の調査に基づく観察研究であり、研究対象者の費用負担は発生しない。また、研究対象者への謝礼もない。
10.この研究で予想される負担や予測されるリスクと利益について
本研究は既存の情報を用いるため、主に予測されるリスクは個人情報の漏洩に関することですが、データは匿名化し厳重に管理することで
個人情報の保護について対策を行います。また、この研究に参加することで直接利益を得られないかもしれませんが、この研究を行うことで、
有用な情報が得られれば、将来的に多くの患者さんの手助けになる可能性があります。
11.知的財産権の帰属について
この研究の結果として、知的財産権が生じる可能性がありますが、その権利は獨協医科大学
病院 皮膚科に帰属します。
12.この研究の資金と利益相反 *について
当該研究に関して開示すべき利益相反はありません。
*利益相反とは、外部との経済的な利益関係によって、研究の実施に必要とされる公正かつ適正な判断が損なわれる、または損なわれる
のではないかと第三者から懸念される行為のことです。
13.問い合わせ・連絡先
この研究についてご質問等ございましたら、下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に
使用されることについてご了承いただけない場合には研究対象とはいたしませんので、2023年3月31日日までに
下記にお申し出ください。何らかの理由により、あなた自身が研究計画書の閲覧希望、研究の拒否希望を述べることや決定することが
出来ない場合には、あなたのご家族やあなたが認める方を代諾者としてお申し出ください。情報の使用を断られても患者さんに
不利益が生じることはありません。なお、研究参加拒否の申出が、解析開始又は結果公表等の後となり、当該措置を講じることが困難
な場合もございます。その際には、十分にご説明させていただきます。
本研究に関する相談に関しては、情報公開文書に問い合わせ先を記載することにより対応する。
【相談窓口】
担当者 林 周次郎、池上徹栄
、
獨協医科大学皮膚科学教室
〒321-0293 下都賀郡壬生町北小林880
TEL:0282-87-2154 FAX:0282-86-3470 9:00から16:30
E-mail:dermatology@dokkyomed.ac.jp
14.研究組織
共同研究者
獨協医科大学病院 消化器内科(医療情報センター)
2022年4月より獨協学園姫路医療系高等教育・研究機構
(DIMER:Dokkyo Himeji Institute for Medical Education and Reserch)
先端医療研究センター長
研究分担者 中村哲也
獨協医科大学 公衆衛生学講座
2022年4月よりDIMER機構長(小橋)、同地域疫学研究センター長(西連地)
研究分担者 小橋 元
研究分担者 西連地利己