発生 胎生の早期に臍帯(へその緒)と腸は卵黄のう管(臍腸管)でつながり、臍帯と膀胱は尿膜管でつながっています。尿膜管はその後、退化して膀胱と臍(おへそ)との連続はなくなります。図は正常の臍(おへそ、黒矢印)と尿膜管(赤矢印)、膀胱(青矢印)の関係を示します。 胎生期の尿膜管の退化が不完全な場合に、遺残した尿膜管(尿膜管遺残)が原因となり臍から尿の排泄がみられたり、感染をおこして化膿することがあります。尿膜管遺残はその形態により尿膜管瘻(図上)、尿膜管洞(同中)、尿膜管のう胞(同下)などと呼ばれます。