♪1月23日 土曜日♪
2021年になって初の土曜日セッションでした。
年初めに緊急事態宣言が発令されましたが、子どものこころ診療センターでは、感染症対策を行いながら音楽療法を継続しています。
音楽療法にいらっしゃるお子さん・保護者の皆さん共に、セッション当日の5日前からの体調観察・検温をお願いしています。
お手間をお掛けしていますが、それでもご協力頂けていることに感謝でいっぱいです。
とあるセッションで、サカナクションの『♪新宝島』という曲でダンスをしています。
携帯電話会社のCMにも使われているので耳馴染みがあるかな、と思い使ってみることに。
この曲は、前奏と後奏が独特な雰囲気を漂わせています。オリエンタルというか、中華風というか…とにかく独特です。
この"独特"な雰囲気をダンスに反映したくて、スタッフで振り付けを相談しました。
「曲が太極拳っぽいね」ということで、"かめはめ波"の動きをゆっくりやることにしてみました。
両腕を前に伸ばして、体に引き寄せて、「はー!!」と手のひらを前に向けながら再び腕を突き出す、という動作です。
初めてやる動作なので、伴奏にのせて踊る前に練習をしてみると……
みんなで「はー!!」と言いながら腕を伸ばしていて、太極拳教室のような光景に!
他のお子さんが踊っている時も、一緒になって「はー!!」と踊ってくれるお子さんもいました。
少し難しい動作も、音楽や掛け声にのせてやってみると楽しくやれることがあります。
音楽療法でのダンスの振り付けというと、簡単なものややりやすいものに偏ってしまいがちですが、
音楽の雰囲気に合わせた様々な動きを取り入れて、新たな体験やバリエーションに繋がると良いなと思っています。
活動レポート(土)2月
音楽療法で使う曲について、オリジナルで作ったり、既成の曲をアレンジして使ったりしています。
お子さんの目的に合わせて、活動を組み立てそれに合った曲を選びます。
曲は、お子さんが知っている曲を使うこともあれば、知らなくても覚えやすいメロディーの曲を使うこともあります。
選曲をする上で、もう一つ大事にしていることがあります。
それは、曲の持つ雰囲気(かわいらしい、大人っぽい、元気、かっこいい、不思議、しっとり…など)です。
昔、我々の師匠から、「お子さんにどんな音楽的体験をしてもらいたいか?を考えて曲を選ぶことが重要だ。」という教えがありました。"日頃の課題をクリアすることも大事だが、音楽を、味わい楽しめるセッションでなければいけない"ということでした。
特に、それは小学生以上のお子さんにとって重要なことだと思い、それ以来、子どもにどんな雰囲気を味わって貰いたいかをよく考えて選曲するようになりました。
今回は、うっとりと音楽を味わって貰いたいと思い「美女と野獣」のテーマ曲を選曲!トーンチャイムとデスクベルを使って演奏することにしました。
味わいポイントとして、伴奏の和音を少しだけ大人っぽく、途中をピアノとの掛け合いにしたり、ピアノのメロディーを聴く場面も作りました。お子さん達の楽器パートは、難し過ぎないように、そして多少鳴らすタイミングがずれても、まとまりのあるようなアレンジにしました。
この雰囲気をお子さんに伝えたい!と思い、前日にスタッフは「ここは、歌を溜めて歌ってみよう」とか「ここは、ピアノの音量を大きくしよう」とか、何度も予行練習をしました(笑)
お子さん達は、それを感じ取ってくれたのか、落ち着いた優しい音で楽器を演奏してくれていました。
年度末の仕上げ目指して、また楽しく演奏できたら良いなと思います。