治療プログラム紹介
摂食障害入院治療プログラム
近年、児童思春期の摂食障害は増加していると言われています。また、COVID-19感染流行に伴い世界的にも10代女子の摂食障害が増加しました。
摂食障害は多彩な身体症状と精神症状を認め、極度の栄養障害を呈した際は初期の身体治療が重要であり、身体症状が改善した後の心理介入も大切です。
私たちは原則として中学生以下の摂食障害のお子さんの外来・入院治療を行っています。
入院治療では最低限の栄養状態の回復、食行動の改善、認知面の改善を目的に再栄養を行います。
入院初期は身体治療が優先になりますが入院中期からは心理士による心理療法、リハビリテーションによる認知改善療法を行うこともあります。
他にもお子さんとその家族を看護師、栄養士、ソーシャルワーカーといった多職種でサポートしていきます。
元気☆生活プログラム
頭痛や腹痛などの体の症状、昼夜逆転などの睡眠障害、ゲームや動画などへの依存、不安や緊張などのこころの問題、対人関係などの経験不足などがあるために、学校に行くことが困難なお子さん向けの短期入院プログラムです。
3-4週間の期間を目安に、
- ・運動療法や院内学級(集団心理療法)
- ・コグトレ(認知トレーニング)
- ・トークンエコノミー法(行動療法)
などを組み合わせて治療します。
チック症外来
チック症の診療経験が豊富な小児神経専門医が診療します。
診療内容は、薬物療法のみでなく、心理教育や環境調整も行います。希望がある方には、チックのための包括的行動的介入(CBIT)を紹介することも可能です。
わかばプログラム
年少のお子さん(0〜3歳)を対象とした短期入院療育プログラムです。
小児リハビリテーション部門と子どものこころ診療センターからなる専門チームと、ご家族が一緒にお子さんのリハビリを行い、家庭で行える療育方法やスキルをご家族に習得していただくことを目的としています。
音楽療法
知的に正常〜重度の自閉症スペクトラム障害・筋疾患の幼児〜中学生を対象としています。
応用行動分析を取り入れたコミュニケーション能力向上を目指すプログラムです。
音楽療法士によって運営されています。
*各プログラムの適応・実施については主治医へご相談ください。