音楽療法2024年実績
6月土曜・小中学生グループ
今日は通常通り4セッションをおこないました。
学校の運動会と重なり欠席のお子さんも多く残念でしたが、皆きっと運動会で大事な経験ができたのではないかなと思います。またお話を聞かせてもらえるのが楽しみです。
中には、運動会が終わってから音楽療法に駆けつけてくれたお子さんもいました。疲れを見せず元気に取り組んでくれました。
お子さんの欠席が多い場合、合奏などで保護者の皆さんが大活躍です。お休みのお子さんが担当するはずの楽器を、保護者の皆さんに受け持っていただくことがあります。
いざ自分がやるとなると、保護者の皆さんもドキドキ。お子さんは、自分のお父さんお母さんと一緒に演奏ができて嬉しそうです。
子どもも大人もうまく鳴らせなかったりタイミングが合わなかったり、、そんなハプニングも皆で楽しんじゃいます。
ハプニングは笑っちゃうし、皆でかっこよく決まったら気持ちがいいし、子どもも大人も関係なく、「できたりできなかったり」の両方を楽しんでいます。
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4月金曜・未就学児グループ
新年度がスタートしました!
金曜の音楽療法は、音楽療法士4名(内、2名は週ごとの勤務)と、時々公認心理師で運営します。
また、前期は心理実習生が参加してくださいます。初回は、音楽療法についてのオリエンテーションをおこない、実際のセッションを見学してもらいました。音楽療法と聞いて「癒し」のようなものをイメージしていたとのことで、実際は、アクティブな活動が多いことに驚かれたようでした。
2回目のセッションからは、記録を取ってもらったりサポートをしてもらったりしています。
学生さんの若い力を借りながら、お子さんや保護者の方に有意義な時間を過ごしてもらえるよう精進したいと思います。
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4月土曜・小中学生グループ
本日はお部屋の都合で2セッションのみとなりました。
それぞれのグループは本年度初めての活動で、新しいお友だちも増えたり、
少し緊張しつつも、お子さんたちは意欲的に取り組んでいたと思います。
どちらのセッションも、J-POPを取り入れた活動があって、
それが今の流行り…ではなくて、少し前に流行った曲だったのですが、
セラピストの青春時代に流行った曲でもあったので、
なんだか心がウズウズ…終わった後も口ずさんでいました。
それぞれの年代、それぞれに素晴らしい曲がありますが、
セッションにうまく取り入れられるように、お子さんたちが楽しみながら活動に取り組めるように、保護者の皆様にも懐かしく感じていただけるように…
と欲張りながらもいろいろと考えて選曲しています。
様々な曲を探したり、時には作ったり…新たな曲との出会いがセラピストたちも楽しみだったりしているのでした。
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3月金曜・未就学児グループ
今年は、年度末で音楽療法を卒業するお子さんや、就学に伴って土曜のグループに異動するお子さんが何名かいらっしゃいました。
お子さんの目標よって、親御さんが入室しておこなったり、分離でおこなったりしているのですが、年度末のセッションということで、分離で取り組んでいたグループでは久しぶりに親御さんたちに参加をしてもらいました。
大好きなお母さんが一緒ということでテンションが上がったりもしましたが、お子さんもお母さんたちもうれしそうで、一年のよいまとめになりました。
いつも決められたルールの中で、それを守りながら頑張って取り組んでいたので、最後は、ルパン三世の曲に合わせて「自分の好きな楽器を好きなだけ自由に鳴らす」ことにしました。楽器を途中でチェンジしたり、お気に入りの楽器をずっと鳴らしたり、Thの弾くキーボードに横から参加したり…お子さん一人一人の個性が光っていました。
今年度もありがとうございました。保護者の方にたくさんご協力をいただき助けられた一年間でした。
そして何よりお子さんたちが頑張っている姿をたくさん見られたことがうれしかったです。
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3月土曜・小中学生グループ
3月のセッションは、年度末の発表会をおこないました。
年度末の発表会は特別仕様で、パーテーションを開けていつもより広い部屋にしておこなうことにしています。
今まで取り組んでいた合奏やダンスなどを発表しました。お子さんたちは緊張している様子もなく、いつも通り楽しく取り組んでくれているようでした。さらには、いつもに増して集中し、張り切っていて、とても頼もしかったです。
今年度で音楽療法を卒業するお子さんも何名かいらっしゃいました。お子さんの成長を感じ感慨深かったです。「ありがとうございました。」と元気に卒業していくお子さん、いつもは早く帰りたいモードなのにその日はずっと部屋に留まるお子さん…これからも時々、音楽療法で過ごした時間を思い出してくれるといいなと思います。
また、保護者の皆様にも本当に感謝しています。お子さんと一緒に参加をしてもらうことも多かったのですが、適度な距離で見守ったり一緒に楽しんだり、こちらの無茶振りにも精一杯応えてくださる温かさがありました。こちらが勉強になることもたくさんありました。
スタッフはいつも「親御さんに笑って欲しい、笑わせたい」という密かな目標を持っています。
親御さんが笑う姿にホッとしたりもしていました。
一年間、ありがとうございました。来年度もよろしくお願いいたします♪
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2月金曜・未就学児グループ
音楽療法では、たくさんの曲を使います。活動に1曲使うとして、活動を10個おこなえば10曲…さらには合間にBGMとしてキーボードで演奏したり、準備や片付けの時に動作を促す歌も含めるとそれ以上になります。
よくこちらのレポートでも「どのような曲を使うか」について書いていますが、曲の長さもとても重要だなと感じています。
未就学のお子さんのセッションでは
「遊びや楽器の導入に使うとっても短い曲」というものがあります。
・パズルの導入には「パズルをしよう、パズルをしよう」
・ままごとの導入には「おりょうりをつくりましょう、おりょうりをつくりましょう」
・ポーズを真似する活動の導入には「カード見てポーズしよう、これだ!」
・カードを見て同じ色のベルを鳴らす活動の導入には「この色のベルを鳴らそう」
など…短い曲の後に、活動を実施します。
これらの曲のポイントは
・歌詞に子どもにして欲しいこと(指示)を入れる
・フレーズを短くする
・歌いやすくシンプルなメロディーにする
です。
歌詞に指示を入れると歌いながら楽しい雰囲気で指示ができるので、「やらされている感じ」ではなくお子さんの「ついやってしまう」気持ちを引き出しやすくなります。ただ、説明を聞いたり待ったりすることは苦痛だけど、歌に置き換えられていればそれが楽しい時間に変わるというわけです。
次に、フレーズを短くしておくことですぐに活動に移行できます。逆に「待つこと」を練習したい場合や、導入の曲自体が好きなお子さんの場合は、短いフレーズを繰り返し歌えば、即座に“長い曲”に変化させることもできます。
最後に、歌いやすいメロディー=覚えやすいメロディーでもあるのでお子さんや親御さんが歌を覚えて帰ってくれます。
よく親御さんが「“音楽療法に行くよ”と言ったら、たいこの歌を歌っていました。」とか「お家でおままごとをする時に、ここでやった“ままごとの歌”を歌っています。」とお話をしてくださいます。
曲(歌)と活動を結びつけて覚えることで、別の場所でも音楽療法でおこなったことを取り組みやすくなったりします。
また、別のことに気持ちが向いていても、導入の曲を歌うと「ハッ!」と気づいて気持ちや行動を切り替られることも多々あります。
音楽療法士は、「音楽をどう使うか」日々悩んでいますが、同時に音楽に「たくさんの恩恵」を受けているなとも感じます。
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1月金曜・未就学児グループ
あるグループで「電車ごっこ」をおこなっています。
♪電車走ってゆけ、電車どこまでも~
と歌いながら目的地を目指します。
駅員さん、運転手さん、お客さん、
の役に分かれて、相互にやり取りをしながら進めていきます。
・駅員さんは切符を売る、到着駅で切符を受け取る役(駅員さんはスタッフが担当)
・運転手さんは1番前に乗り、駅に着くたびにお客さんに「降りますか?」と聞く役
・お客さんは切符を買い、降車駅で「降ります」(降りない駅では「降りません」)と伝える役
という分担です。
そのため、
・自発的に声をかけること
・相手を見ること
・自分の意見を伝えること、相手の意見を受け入れること
・やりたい役が被った時にどのように解決するか
・ルール等、わからないことがあった時はどのように助けを求めたら良いか
など、日々の生活の中で必要なコミュニケーションの要素がたくさん散りばめられています。
最初はぎこちないやり取りも、回を重ねるごとにスムーズになってきています。
活動での経験が、普段の生活へ生かすことができるよう、
丁寧に取り組みサポートしていきたいと考えます。
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1月土曜・小中学生グループ
2024年最初のセッションでした。
今年も皆さんに会えて嬉しい!楽しい!
一緒の時を過ごしてくれて本当にありがとう!、という思いです。
「音楽療法」なので、
それぞれのお子さんの目的があり、
その目的達成のために考えられた方法で活動をおこないます。
これだけを聞くと、堅苦しく「遊び」がないように感じるかもしれません。
でも実際は違います。
そこには確かに、
そこで、その時、そのメンバーだから創造できる
音、音楽、充実感、幸福感、笑顔、あたたかさ、
があります。
もちろんいつも「ほっこり」という訳ではありませんが、
大変な時も、その中心にはいつも皆(お子さんをはじめとした、その場にいる皆)の優しさとあたたかさが確かに存在しているような感覚があります。
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