センター長 ご挨拶
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子どものこころ診療センター設立の意義:
昨今、小児心身症・神経症を伴う不登校・少年犯罪、自閉症などの発達障害、さらに児童虐待など、小児を取り巻く心の問題が大きな社会問題となっています。
埼玉県内でも極めて膨大な診療のニーズがあるにもかかわらず、子どものこころの診療を専門に行うことができる施設は限られ、十分対応できない状態が続いています。
厚労省においても、平成23年度から全国に1か所、乳幼児から青年期までの心を専門的にケアする外来や病棟を備えた「子どもの心診療拠点病院」を整備する方針を固めました。
これらの社会的状況を考慮し、我が獨協医科大学が全国に先駆けて「越谷病院子どものこころ診療センター」を設置し、地域病院や学校・福祉と連携し子どもの心身の健康増進を図ることを提案しました。
平成21年1月こころの診療科井原裕教授のご協力も得てセンターが小児科外来内にオープン、6月に私が専任のセンター長の任を任せていただきました。
すでに、2年が経過しました。患者さんのニーズに応えられるようセンターの整備をさらに行ってまいります。
当センターは、「子どもと親」のこころの支援を最大目標としています。
これからも、関係各位のご支援をお願い申し上げます。
獨協医科大学埼玉医療センター 子どものこころ診療センター長 作田 亮一教授
作田 亮一略歴
- 昭和31年5月5日こどもの日、東京都文京区千駄木生まれ。
- 音楽(聴く、演奏する)、観劇(落語、歌舞伎)、お酒を飲みつつの会話、ディアゴス ティーニなどの本の付録を集める(ミニカー、戦闘機など)食べる(料理はしない)、運動は嫌い
- 1975年 昭和50年3月 東京都立日比谷高校卒業
- 1976年 昭和51年4月 日本大学医学部入学
- 1982年 昭和57年3月 日本大学医学部卒業
- 1985年 昭和60年7月 日本大学板橋病院小児科 助手
- 1987年 昭和62年11月 静岡県沼津市立病院小児科 医長
- 1991年 平成 3年4月 国立精神・神経センター神経研究所 流動研究員
- 1993年 平成 5年9月 獨協医科大学越谷病院小児科 講師
- 1999年 平成10年4月 獨協医科大学越谷病院小児科 助教授
- 2002年 平成13年9月 トロント大学小児病院(カナダ)神経病理リサーチフェロー
- 2003年 平成14年3月 現職に復帰
- 2007年 平成19年4月 准教授と呼称変更
- 2009年 平成21年6月 同 子どものこころ診療センター長(専任)
- 2009年 平成21年12月 同 子どものこころ診療センター教授
- 日本小児科学会 専門医 7804号 平成2年 1990年11月17日
- 日本小児神経学会 専門医 2038号 平成11年 1999年 4月23日
- 日本小児神経学会 評議員 平成10年1999年4月より
- 日本小児神経専門医研修施設(第1036号)指導責任医 平成18年4月
- 日本小児神経学会 学術機関誌 脳と発達 編集委員 平成16年
- 日本小児神経学会 社会活動委員会 支援委員 平成17年
- 日本小児神経学会 長期計画委員会委員 平成18年より
- 日本小児科学会埼玉地方会 理事 平成16年
- 日本小児科学会埼玉地方会 学術委員 平成17年より
- ①埼玉県立養護学校メディカルサポート事業における医療・学校等連絡協議会委員 平成14年より
- ②埼玉県立養護学校メディカルサポート事業における医療的ケア運営協議会委員平成18年
- ③埼玉県児童福祉審議会委員 平成17年
- ④埼玉県肢体不自由養護学校 巡回指導医(相談医) 平成14年
- ⑤身体障害者福祉法第15条指定医(肢体不自由に係る区分) 平成10年
- ⑥財団法人日本医療機能評価機構 産科医療補償制度診断協力医 平成21年
- ⑦埼玉県越谷児童相談所嘱託医師 平成22年2月